うなぎ/東京近郊のおすすめうなぎ店

リーズナブルなお値段でいただける老舗 すず金

学生街で賑わう早稲田界隈、夏目坂を中心に夏目漱石のゆかりの地としても有名だ。創業は1877年(明治10年)、箸袋の裏に「我輩もかつて食した、ここの蒲焼」とあり夏目漱石も食したという蒲焼。けっして高級店ではなく、リーズナブルなお値段でいただける地元に愛される普段づかいのうなぎ屋さんでございます。

山室 賢司

執筆者:山室 賢司

うなぎガイド

夏目漱石も食したという老舗の蒲焼なのでございます

東京メトロ東西線早稲田駅近くのすず金。老舗と言うと古い建物を想像してしまいがちだが、立派な鉄筋5階建てのビルの一階にある。入口を入ると左側ににテーブル席が4卓ほどあり、そのままの間口の広さで奥へと続く細長い店内。モダン和風の店内の奥にカウンター席4席と厨房そしてテーブル席6卓がある。昼時、席はほぼ満席、学生の街なのだが年齢層は高い。木製の椅子には白い綿のカバー、レトロな雰囲気を残す。割箸とお茶が運ばれ、箸袋の裏を見ると「我輩もかつて食した、ここの蒲焼」とある。創業1877年(明治10年)という、夏目漱石も食したという老舗の蒲焼なのでございます。交差点を挟んだ向かいには夏目漱石の生誕地の碑があり、ここ夏目坂通りは夏目漱石のゆかりの地なのである。
すず金

すず金外観


メニューはシンプルでリーズナブル

メニューは壁に張ってある、なるほどメニューはシンプルだ。舌代とあり、うな重は1700円と2200円がある。昨今のうなぎ高騰からするとリーズナブルなお値段だ。迷わずうな重2200円をお願いする。普通の吸い物はうな重についてくるが、肝吸いは別料金で100円となる。注文の後はおとなしく待つ、おひとり様の時には、どうも周りのお客さんの話を聞いてしまう。老舗の鰻屋などでは、鰻の薀蓄を語っている人を良く見かけるが、ここでは初老の夫婦が皇室の話とか、奥様同士で海外旅行の話などが聞こえてくる、普段づかいのお店なのだろう。
すず金

うな重2200円


庶民の味方の老舗鰻屋さん。

待つこと15分、うな重登場。皮はやや厚め、グニュっとした食感で柔らかい。身はやや厚めでフワッと柔らかい。タレは醤油系あっさりひかえめ、ごはんはやや硬めで好みだ、量はやや多め。皮目のジューシーさとひかえめなタレとうなぎの風味、ご飯とのバランスもよい。ちょっと前までは、この値段でこのボリュームはスタンダードなうな重だったが、うなぎ高騰後でもこのお値段でこのボリューム感のあるうな重をいただけるのはとてもありがたい。庶民の味方的老舗鰻屋さんなのでございます。
すず金

うな重2200円


■すず金
住所:東京都新宿区馬場下町61
電話番号:03-3203-5936
営業時間:11:30~14:00 17:00~18:30 [月] 11:30~14:00(火曜日定休日)
地図:Yahoo!地図情報
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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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