■ポジカリメソッドは1~7まであります。
まだお読みでない方は、ぜひ、1からスタートしてみてください。
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ママ自ら、叱りネタを増やさない

メソッド1「今を叱る」では、話の中心は、「時間軸」でした。昨日も、おとといも、いつもいつも、と時間軸を広げてしまうことで、的がずれてしまうという内容でした。メソッド2は、メソッド1ととてもよく似ていますが、テーマが、「時間軸」から「空間軸」に変わります。「空間軸」と言われてもピンと来ないと思いますので、早速、例でご説明しましょう。

たとえば、おもちゃを片づけない子に、

何をやらせてもグズなんだから!お片づけも、ご飯も、お着替えも、何もかも時間がかかりすぎよ!」

と叱るのはその典型例です。このように、その子の苦手なことを全部かき集めて、「何もかも」とまとめて叱ってしまうと、何が起こるでしょう?

そうです。叱る的が広がってしまいます。「目の前」で起こっている「おもちゃを片づけない」という問題をはるかに通り越してしまうのですね。

一見、「何もかも」と大きく叱った方が、効き目がありそうな気がするのですが、実際、子どもに伝わる内容は薄まってしまうのです。

そして、いったん大きな叱りネタへと成長させてしまうと、ママの心の中は穏やかでいられなくなります。結果、感情的にドカンと叱ってしまうことに!


ポジカリ3原則 その2:「目の前」のことだけを叱る

ポジカリ3原則の2つめは、「目の前」のことを叱る。目の前でお子さんがやっていることにだけ注目し、あれもこれもと叱りネタを広げません。ママの心のなかで、叱りネタを増やさないためです。

そのとき問題になっていることから、他へ飛び火させないようにするには、

「今、叱るのは、お片づけのことだけ!」

と自ら言い聞かせるのがポイント。なぜ言い聞かせるのがポイントかと言うと、人は、意識をしないと、元々持っているクセに戻る傾向がとても強いからです。逆に、「意識、意識!」と続けていると、ある日、それが新たなクセとなって定着します。ポジカリがクセになるまでは、ぜひ、「意識、意識!」を心がけてください。

「目の前のことを叱る」コツは、第一声を発する前に、「自分は何を叱ろうとしているのか?」をしっかりと見極めることです。目の前の何について叱りたいのかを具体的にしてみるのです。
  • 床に広げたブロックを箱に片づけないことなのか
  • お友達を叩いてしまったことなのか
  • 食べないでお喋りし続けていることなのか
叱る的が見極められたら、それを具体的な言葉にしていきます。例えば、
  • 「ブロックを青い箱に入れなさい」
  • 「緑の丸いブロックが2つ残っているよ」
と物の名称、色、形、特徴などをフルに使って言葉にするのがポイントです。それにより、子どもは理解しやすく、ママは的をはずしにくくなります。

いったん話を広げてしまうと、一気にイライラがこみ上げてきて逆戻りがしにくくなりますので、叱り始めが肝心です。「目の前のことだけ具体的に。話を広げない!」と自分に言い聞かせるように意識づけすると、だんだんそれが習慣になってきます。


まとめ

<ポジカリ原則 その2:目の前のことを叱る>

■子どもに伝わらない叱り方:
「何もかもできていないじゃない!」
「何をやらせても、ダメなんだから!」
「人の話を何も聞いていないんだから!」
だと、大き過ぎて伝わらない。

■子どもに伝わる叱り方:
「ドラえもんが終わったら、テレビを消しなさい」
「ピーマン、あと2つになったよ。頑張ってるね」
「青いペンのキャップをしなさい」
だと、お互い誤解がない。


>> 次は、「ポジカリ原則3」のご紹介です。



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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。