日本には、ED(勃起障害、勃起不全)に悩む方が1000万人以上いるといわれていますが、その中で実際に医師に相談したことがある方は、わずか5%弱といわれています。

受診率が低い最大の理由は、たとえ医師が男性であっても、問診のときにいろいろと聞かれるのが恥ずかしいという心理的な抵抗感があるからだと考えられます。しかし、EDはシアリス、バイアグラ、レビトラなどのED治療薬で治る可能性が高い病気です。案ずるよりも生むが易し。くよくよ悩んでいるよりも、医師に相談するほうが得策です。

そこで今回は、ED治療の費用の仕組みについて考えてみたいと思います。ただし、今回は外科的な治療法については触れません。

どんな診療科でも処方はOK

ED治療薬は、泌尿器科や専門クリニックでなくても処方してもらえる

ED治療薬は、泌尿器科や専門クリニックでなくても処方してもらえる

一般的に病院で治療を受けると、診察料(初診料や再診料)、検査費用、薬の処方箋料、薬代などがかかります。EDは治療薬で治せる時代になったので、最近は薬を処方してもらうために診察を受ける人が増えています。患部が患部だけに、病院の泌尿器科や泌尿器専門クリニックなどを訪ねるケースが多いようですが、基本的に処方はどんな診療科でもしてもらえます。

例えば、かかりつけの内科などがあれば、そこでED治療薬を服用するのに差し支えない健康状態であると判断されれば処方してもらうことができます。

治療費はすべて患者の自己負担

EDで受診すると、恥ずかしい検査を覚悟しなければならないのかと身構える人もいるでしょう。しかし、大抵の場合は問診だけでED治療薬が処方されます。特に、心因性EDと思われる場合には、簡単な診察と健康チェックだけで済むことが多いようです。

健康チェックは、治療薬を服用しても差し支えないかどうかを確かめるために行うもので、医師は薬歴や既往症を尋ねます。ニトログリセリンなどの硝酸薬を使用している場合や重い心臓病を抱えている人、重度の高血圧や低血圧の人などには処方されません。

診断の結果、問題なくED治療薬が処方されたとしても、服用のために行った診察や検査などにかかる費用はすべて患者の自己負担となります。つまり、健康保険を使うことができません。

なぜ、健康保険が適用されないかというと「ED治療薬はあくまでも生活の質を向上させる『生活改善薬』であり、病気を根本的に治す薬ではない」という厚生労働省の考えがあるからです。

病院によって異なる価格

こうした理由から、健康保険適用外であるED治療薬は自由診療(自費)という扱いを受けます。これにより、自由に薬価(価格)を決められるので、同じ薬でありながら、病院によって価格が異なるということも起こります。

せめて検査代だけは保険で、と思っても、現在の日本では保険診療と自由診療とを一緒に行う混合診療が認められていないので、結局すべての費用を自己負担にせざるを得ないのです。

ここまでをおさらいしましょう。
患者は薬をもらうために診察や検査を受けるわけですが、多くの場合、初診時の問診だけで処方されます。ただし、医療機関によって薬剤の価格に差があるのが現状です。概ね、1錠あたり1500円~2000円見当ですが、同じ錠剤でも用量によって数百円程度の開きがあります。

初診、再診料がかからないクリニックも

少々割高でも、医療機関で処方された正規品のほうが確実で安全

少々割高でも、医療機関で処方された正規品のほうが確実で安全

そこで、初めて受診する場合には、初診料や検査費用、処方料などをあらかじめ問い合わせておくとよいでしょう。初診料も再診料も不要で、手軽に処方してくれるクリニックもあるので、ネットなどで調べてみるのもよい方法です。

保険が利かないという事情もありますが、1錠あたり1500円~2000円という価格にはやや割高感を覚える人もいるでしょう。だからと言って、インターネットを介した通販を利用するのは禁物です。

誰にも知られず、煩わしい診察を受ける必要もなく、安価で手軽に入手できるからという理由で利用する人は少なくありませんが、扱われる薬のほとんどは偽造品と考えて間違いありません。それなら、少々割高であっても、医療機関でちゃんと処方された正規品を入手するほうが確実で安全です。


>>ED治療薬はなぜコンビニで買えないの?

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。