高さにこだわるオーダーキッチンのリフォーム実例をご紹介します。料理をする時、切る・煮る・こねるなど動作によって使いやすいカウンターの高さは違います。本当の使いやすさを追求した3種類の高さがあるオーダーキッチンです。
キッチンリフォーム実例
動作に合わせて3種類の高さに分けたオーダーキッチン
自分にとって一番使いやすいキッチンを追求したら、切るための作業スペース、煮炊きをするコンロ、パンやパスタの生地をこねる作業台はそれぞれ違う高さが必要でした。
インテリアコーディネートのガイド菅野さんが手がけられた3種類の高さがあるオーダーキッチン。扉は桜材、カウンターはコーリアン(インテリアスタイル実例/菅野民子さん)
上の写真で手前に写っているのが、パンやパスタをこねるための独立した作業台、奥の左側がまな板を乗せ包丁で切ったり、洗い物をするためのシンクがついたカウンター、奥の右側が煮炊きをするコンロで、それぞれ高さが違います。
キッチンリフォーム実例
切る、洗う、振る、茹でる、揚げる、こねる高さにこだわってオーダー
90cmと75cmの高さに分けられたキッチン。シームレス接合なので掃除もしやすい。
奥様の身長は161cm、この奥様がまな板で包丁を使うのに一番使いやすい高さは90cmでした。この90cmカウンター部分にシンクも付いています。
包丁で切る動作は、1点を見つめ神経を集中しています。そんな時に、この作業用のカウンターが低すぎると、肩こりや腰痛の原因になってしまいます。
また洗い物をする場所はシンクの中です。シンクの底にあるお皿や野菜を持ち上げたり置いたりの作業を、リラックスしながら背筋を伸ばして行うためのカウンター高さは90cmが最適でした。
そして炒め物でフライパンを振りやすく、またパスタを茹でるための高さがある寸胴鍋で中を覗き込みやすく、そして揚げ物をする時に油と顔が近付き過ぎない高さとしてコンロ部は75cmが最適でした。
パンやパスタをこねるための作業台はアイランド型になっています。こねる作業はおり思い切り力を入れる必要があり、高い位置では力が入りません。このカウンターは、奥様が一番力を入れてこねることができる高さ85.5cm。造り付けなので安定感があり、下部は大型収納になっています。
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スリッパの高さも考慮に入れてショールーム巡り
普段奥様がキッチンではいているスリッパ。かかとの高さ4cmも考慮に入れてプランされている。
自分にとって一番使いやすい高さを探し出すには、まず自分がキッチンでどんな動作が多いのか、料理の手順をじっくり考えてみるところから始めましょう。
普段どんな料理をすることが多いのか、どんな作業が多いのか、身長や体型でも使いやすいキッチンプランは変わってきます。
そしてショールームや自分の家のテーブルなどで、その動作を実際に行ってみましょう。その際には、必ず靴を脱ぎ、普段キッチンで履いているスリッパや室内履きを履いて確かめしょう。自分にとって一番使いやすい高さをじっくり探してみて下さい。
・設計:デザイナーズ共プロ/江崎溥 ・キッチンデザイン:浜島工房 ・施工:三立建工株式会社
また、こだわる部分が多いからこそ意外な落とし穴がある、キッチンリフォーム失敗実例を下記でご紹介していますので、ご参考下さい。
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