いつもの夏の暑さがやわらいだ!
設置後の断熱効果を確認するため、赤外線サーモグラフィー(温度の違いを色で表現する装置)で窓周囲の温度を測定することにしました。測定するにあたり、天気の良い暑い日(外気温33.4℃、風速1m程度)に実施しました。屋外はウンザリする暑さです。汗がポタポタ垂れてきます。しかし室内に入ると、その暑さが和らぐのですが、なんとなく以前と違う感覚です。昨年の夏は室内に入っても「暑い~」という言葉を発してしまっていたのですが、内窓を設置した今年は、しのぎやすくなっていることに気づきます。このように、測定前からなんとなく内窓の凄さを体感していたのですが、実際に測定してみるとその違いはクッキリ、ハッキリと出ていました。
外窓と内窓で温度差は3℃以上
測定直前に内窓だけを半分開け、測定画面に外窓と内窓が同時に映るように設定し、その表面温度を調査しました。画像を見てみると一目瞭然ですが、外窓の表面温度が36℃を超えているのに対し、内窓は33℃以下となっていました。外気温が33.4℃であったことを考えると、内窓がなければ、外気温よりも高温の熱が室内に侵入していたことになり、時間帯や気温によっては40℃以上にもなりえることを考えると、断熱性は大きく向上したと言えると思います。
我が家では居住時間の長いリビングに、新築当時から複層ガラスを採用しており、断熱性がある程度あったことも影響していると思いますが、内窓の設置後は、エアコンの設定温度が高くても快適になりましたし、ある程度なら扇風機だけでも過ごせるようになりました。
建築・リフォーム業界に身を置くものとして、断熱性は建物全体の状況を的確にとらえた上で設計するべきだと改めて実感いたしました。今回のレポートは真夏の暑さを対象としていましたが、いずれ真冬の寒さについても続報させていただきたいと思っております。
皆さんも住まいの断熱性能をアップさせて、省エネで快適な住まいを手に入れてみてください。
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