洗濯と炊事を連携!家事がしやすいキッチンにリフォーム
キッチンプランによって家事の手間は大きく変わります。家事をラクにするには、炊事以外の家事との連携を考えたリフォームプランを立てることが大切です。そこで注目したいのが家事動線。家事は毎日のことですから、ムダな動きが多いプランではストレスが溜まってしまいます。キッチンから洗面所、浴室へと一直線に繋がっている。家事がしやすい動線となり、風通しもよくなる(水谷建設)
上の写真は、キッチンから洗面所、浴室へとつながる通路です。キッチン~洗濯機~アイロン掛けのスペースへと一直線に最短距離でつながっているので、炊事をしながら洗濯がしやすくなっています。また風も抜けやすいので、洗面所とキッチンの両方共に風通しがよくなります。
掃除をしやすいほうがいい?汚れが目立たないほうがいい?
汚れやすく掃除の手間が掛かるのがキッチンのコンロまわり。ここでは材料選びが大きなポイントとなります。下の写真はキッチンのクッカー部分の壁面の様子です。レンガ調のタイルが張られていて、全体の雰囲気を盛り上げています。GAGGENAU社製のバーベキューグリルがついたクッカー。キッチン壁は汚れの目立たないレンガ調タイル(水谷建設)
キッチン壁の選び方は使う人の性格次第です。例えば、鏡面のキッチンボードやステンレスは、マメに掃除をする人向けの壁材でしょう。表面がつるつるしているので、サッとひと拭きで汚れが落ち、手間なく美しく保つことができますが、汚れが目立ちやすいので、都度小まめにふき取る必要があります。
上の写真のようなザラザラしたタイルやレンガ、自然石を張ると、サッと拭き取ることはできませんが、油汚れがついても汚れが目立たないので、そのまま放置していてもそれほど気になりません。実際にレンガを張って10年拭いたことが無いという家を見ましたが、雰囲気が出ていい感じになっていました。ただし当然べたつきはあり、それが気になる人には向いていません。
踏み台不要!キッチンの壁面収納システム
キッチン収納では扉の選び方にも注意が必要です。狭い通路に面したキッチン収納の場合は、引き戸を付けておくのがおすすめです。と言うのも、キッチンでは扉を開け放ったまま作業することも多いので、引き戸なら戸を開けたままでも身体をぶつけることがなく、狭いキッチンでもジャマになることがありません。引き戸の食器棚にビルトイン引き出し式の踏み台。家電置きカウンターも全て引き出し式(ダイワハウス)
上の写真は、対面式キッチンの背面に設置された大型の壁面収納の様子です。引き戸と引き出しを組み合わせた収納なので、場所を取らず効率よく収納できるようになっています。引き戸は地震の時の安全性が高いのもメリットです。
またこの壁面収納は頭上の収納に使いやすい工夫がこらされています。家電カウンター上の吊り戸棚はダウンウォール式になっていて、食器棚は踏み台をビルトインして、両方共に高いところに収納したものを出し入れしやすくしてあります。踏み台は重くて持ち運びが不便ですが、これなら上の物を出し入れする時に、パッと出してパッと乗ることができます。
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