子育てを応援するプランや機器の提案がみられる
子育て世代が家づくりを進める際には、子供の健やかな成長や安全に配慮されたプランを望む方も多いでしょう。ハウスメーカーの住宅商品にも、子育てがしやすく、居心地のよいプランの提案も多くみられますし、住宅設備や建材メーカーからは、それらの空間に適する商品が多く揃っています。プランニングは、子供の年齢や教育方針などが大きく関係しますし、さまざまな考え方があると思いますが、子供のスペースの考え方としては、基本的には、家族が集まる場所との関係が重要なポイント。ゾーニングや動線、空間のつくり方や内装材、建具などに配慮が必要でしょう。
キッチンからも目の届く場所に掘りこたつを設けて、家族も集まりやすいダイニングスペースに。[掘こたつ:座卓シリーズ リーフスクウェア 3×6尺〈メープル〉オールシーズンタイプ/床材:ハピアフロア銘木柄〈メープル柄〉] DAIKEN
家族が集まる場所に子供のスペースをプランニングしても
子供には個室を、という考え方もありますが、家族みんなが集まるリビングやダイニングに、子供のスペースを設けるのもひとつの方法です。家族と同じ場所で、それぞれの勉強や遊びができるスペースを確保する、もしくは、それらの道具を置いておくことができるスペース(収納)を用意するだけでもいいかもしれません。自分専用のコーナーがあることで、片付ける習慣もつくでしょうし、ひとつの空間にいることで、暮らしの中での家族のルールも理解しやすくなるでしょう。たとえば、リビングの一角にカウンターと椅子を設けることで、家族とのコミュニケーションを取りながら勉強を進めることも。子供も質問がしやすく、親も様子が分かるので安心です。雑然としてしまうことが気になるのであれば、引き戸やスクリーンなど設けておく方法も。急なお客様がリビングにいらしても閉めてしまえばすっきりとした空間となるでしょう。
子供部屋はリビングとつながりを持たせたり気配を感じる工夫を
子供部屋を設ける場合も、ある程度の家族の気配を感じるプランニングとしておくことも大切です。たとえば、リビングの吹き抜け空間を利用して、1階と2階での会話が可能な間取りにしておく、室内窓を設けておく、なども考えられるでしょう。開閉扉を設けず、スキップフロアで緩やかに仕切る、という方法もあります。子供スペースには、部屋の様子が分かる間仕切り扉を設けても。 [アルミインテリア建材 スクリーンパーティション間仕切 片引き戸(3枚建) Jタイプ開] YKK AP
その他、フレキシブルに空間を活用することができる可動間仕切り扉も使い勝手がいいものです。たとえば、ひとつの空間を幼い頃は兄弟姉妹で使用し、成長したら間仕切りそれぞれの個室とすることも。商品としては、間仕切り扉といった室内建具だけでなく、収納ユニット(ボックス)を備えた間仕切り収納などもみられます。これら建具建材を検討する際には、指はさみを防ぐ工夫など、安全性を確認して選ぶようにしたいものです。
昼寝や遊び場などさまざまな用途で使える畳スペース
和の空間も見直されていますが、子育て世代にも便利なのが畳スペース。和室をリビングにつなげたり、一角に置き畳を敷いたりすることで、寝転がったり、本を読んだり、遊んだりすることも。幼い子供の場合は、昼寝のスペースにもなるでしょうし、洗濯物を畳みながら、子供とおしゃべりすることもできるでしょう。建材商品としては、簡単に敷くことができる置き畳や箱畳のようなユニットを組み合わせることができるタイプもみられます。小上がりのようなプランにしておけば、座ることもできるので使い勝手もいいでしょう。
畳は、さまざまな使い方ができるスペースを生み出す、魅力ある床材。[ZIPANG ここち和座] DAIKEN
サンルームをつなげて明るいスペースを確保
子供の遊び場として居心地がいいのが、屋内と屋外の中間であるサンルームやデッキなど。エクステリアメーカーからは、ウッドデッキはもちろん、リビングやダイニングと繋ぐことのできるサンルームなどの商品が多く揃い、居心地を高めたタイプも増えてきています。リフォームなどで取り入れやすいアイテムと言えるでしょう。子供の部屋やスペースをどのようなプランにするかは、年齢や家族構成、教育方針などで異なりますし、家庭ごとの考えもあるでしょう。どのような空間を設けるとしても、住まい全体のプランに配慮しつつ、動線や空間のつくり方を検討すること。子育て期間の暮らしだけでなく、将来の使い勝手も考慮しておくことも大切なポイントです。
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