手軽にネットで地方の金融機関に預金
気がついたら利息で預金が増えていた。そんな夢のような経験がある人は、50代以上に限られているはず。名前も楽しい地銀のネット支店に注目です
対して、今の金利はどうでしょうか。メガバンクの円定期預金は10年ものでさえ金利は0.002%。単純に比較すると、下落率は4000分の1という天文学的数値となります。
そんな中、注目したいのが地方の銀行や信用金庫の、とくにインターネット支店(またはネット申込限定商品)です。もちろん、一昔前の高金利には遠く及びませんが、今もっともお得な預金金利をコンスタントに実現しています。具体的に紹介してみましょう。
高金利で注目したい「1年もの円定期預金」の例
○東京スター銀行「新規口座開設優遇プラン スターワン円定期預金」
・金利/0.35%
・預入金額/50万円以上(預入回数に制限なし)
・条件/インターネット限定、新規でスターワン口座を開設し、その日から翌々月の末日までに申込み
・金利は2023年3月1日現在
○SBI新生銀行
「スタートアップ円定期預金」
・金利/0.30%
・預入金額/30万円以上、1円単位(ネット申込みの場合。店頭、電話、チャットは1口300万円以上)
・条件/総合口座パワーフレックスを新規開設した個人。口座開設を含む当初3カ月目の月末までに申込み
・金利は2023年3月1日現在
○UI銀行(きらぼし銀行のデジタルバンク)
「スーパー定期預金(UI銀行1周年記念定期)」
・金利/0.30%
・預入金額/1円以上1000万円未満、1円単位
・条件/モバイルアプリ限定
・申込みは2023年3月31日まで
○大阪厚生信用金庫
「ご愛顧感謝定期預金」
・金利/0.30%(単利型)
・預入金額/10万円以上1000万円未満
・条件/新規預入、個人限定
・申込みは2023年3月31日まで
○播州信用金庫・夢みらい支店
「ばんしん夢みらい特別金利定期預金」
・金利/0.26%(単利型)
・預入金額/100万円以上1000万円以下、1円単位
・条件/ネット申込み、同支店に普通預金口座を開設している個人限定
・申込みは2023年5月31日まで
○愛媛銀行・四国八十八カ所支店
「100万円限定だんだん定期」
・金利/0.25%(複利型)
・預入金額/100万円のみ(1人1口限り)
・申込みは2023年12月25日まで
(※)表示金利はすべて税引き前。また、申込み期間であっても募集総額に達した場合、募集を締め切る場合があります。
これら金利は、メガバンクの定期預金の125~175倍。また一時、高金利として注目されているネット専業銀行でも円定期預金の1年ものは0.10%程度ですから、その点でも有利さがわかるはずです。
ユニークな商品による独自性も魅力
地銀や信用金庫で目を引くのは、愛着がわくユニークなインターネット支店名。大光銀行「えちご大花火支店」、トマト銀行「ももたろう支店」、大阪商工信用金庫「まいどおおきに支店」など、地元の特産や土地柄を連想させる楽しいものになっています。しかし、ユニークなのはネーミングだけではありません。商品もまた独自色を出したものが少なくないのです。城南信用金庫が年2回募集している懸賞金付き定期預金「スーパードリーム」(1口10万円、1年もの)は、なかでももっとも人気の高い商品かもしれません。抽せんで現金や商品が当たるというもので、第57回(募集期間は2023年3月31日まで)では、ドリーム大賞が最高100万円(当せん本数10本)。その他、各等(1~3等)では現金(10万円が当せん本数500本、1万円が当せん本数1000本、1000円が当せん本数10万本)、被災地復興応援グルメギフト(当せん本数3万本)、新潟コシヒカリ5kg(当せん本数1万本)などが当たります。
また、プロ野球チームやJリーグクラブを対象に、地元の金融機関が募集するスポーツ応援型の定期預金も注目です。勝利数や優勝達成などの成績に応じて金利がアップするという仕組み。応援するチーム、クラブが勝ち、貯蓄も増えるというダブルの喜びが味わえます。
例えば、広島銀行の「〈ひろぎん〉カープを応援しよう!定期預金」。預入期間は1年と3年の2種類で、預入金額はともに10万円以上。1年ものは、広島東洋カープがリーグ優勝し、かつ主催ゲームの観客動員数が165万人以上ならスーパー定期の金利に+0.05%、165万人未満なら+0.03%、2位~4位でも条件によって金利上乗せがあります。さらに10万円ごとに1口の抽選権(最大50口)を付与し、抽選で観戦ペアチケットや広島東洋カープ選手直筆サイン入りユニフォームなどが当たります。取扱期間は2023年3月1日~6月30日。
ともあれ、利用する金融機関は利便性から「なじみのところ」という人が多いはず。しかし、全国どこの地方銀行、信用金庫でも、そのほとんどがインターネットで口座管理ができ、入出金は提携している全国の金融機関やコンビニ等のATMで可能です。したがって全国規模で、高金利商品やユニークな定期預金を探すことが、今の時代、得する貯蓄の第一歩だとも言えるのです。
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