建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

スキップフロアに多世帯が暮らす[練馬の連なり家](2ページ目)

都内の閑静な住宅街に建つ、母と娘家族のための建て替えです。介護の必要な祖母と娘家族が暮らす大きな家には、吹抜けのある大きなリビングを中心に家族の個室がスキップフロア状に点在しています。

執筆者:川畑 博哉

あえてバリア有りのスキップフロア


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居間
1. 天井を支える柱は直径12cmと15cmのヒノキの丸太。最高天井高は6.5m。
2. 階段周りの家具とキッチンの左右の本棚はdacの淡路勉氏のデザイン。薪ストーブ周りは30cm角のタイル貼り。
3. 2階の踊り場から見る。階段の幅は910mm。床は柔らかな濃淡のあるオニグルミのフローリング。


脚が不自由になった祖母にとって、スキップフロアがつくりだす幾つもの短い階段の連続は、バリアフリーの段差の無い床よりも、上り下りする意欲をかき立てる手助けとなっています。これは、「我が家を福祉の家のようにはしたくなかった」とおっしゃる奥様の表現を借りると「バリアアリー」のプランニングなのです。
また、家族が集まるLDKの中2階(0.5階)の高さは、近隣と目線のズレを生み、近所との程よい距離感を保っています。

◆建築データと建築家プロフィール


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