5歳になって急に差が出る人物画
お絵かきって楽しい!
発達には個人差が大きいですが、理由をいくつか挙げてみましょう。
子どもの画力の発達差を生む3つの理由
ママといっしょに。
お子さまの描いた絵を、「パパは(ママは)好きなんだー」と思い切り表現していますか? 思わず噴き出してしまうような絵を描くこともありますよね。でも、ケチをつけず、大らかな気持ちで見守りたいもの。
また、「描くって楽しい」という気持ちで、一緒に絵を描く面白さを親子で味わうことも大切です。
絵を描くための道具、紙やクレヨンがいつでも好きな時に手にとって描ける場所に置いてありますか? 絵を描く機会を多く持てる環境だと、おのずと画力も……。
■画力の発達差の理由2:じゅうぶんな外遊び
外遊びをたくさんすることで、子どもたちのクリエイティブ力が育ちます。想像力というものはじっと紙を見つめていて生まれるものではありません。体験してきたことや感じたこと、インプットがあって初めてアウトプットすることができるのです。いろんなものに触れ、社会性が身についていくことで、クリエイティブな力の土台になり、絵を上手に描ける自信につながります。そして色々な人に褒められ、だんだんと絵を描くことが好きになっていくようです
■画力の発達差の理由3:手の発達にいい遊び
そして最後の1つが、「手の発達にいい遊び」です。さて、なぜ手の発達なのでしょうか? 次のページで詳しく説明します。
手の発達と絵の上達の関係
小さな物を集めるとき、1~2歳では小指側の側面でザザーっと集めてきたりしますよね。これは、手の発達が小指から親指に向かって行われるから。3歳に近くなると、親指や人差し指が意志通りに動くようになり、物がつまめるようになります。手の発達は脳の成長と連動していて、小指や薬指の発達のころは脳のごく中心部分が成長を始めたばかり。親指がよく動くようになるころは、脳の表面側もだんだんと成長してきた証なのです。
つまりそれは、脳の成長が伴わない小さな頃から「上手にやること」「結果がうまくいくこと」を主眼に置くべきではないということでもあります。
筆者主宰の『キッズパワー』では、2歳のレッスンで「つまむ」を学びます。しかしながら、この時期に上手な結果を出すためではなく、「手の力をつける=脳のスペックを大きくしておくこと」を目的にしています。親がどうやったらほどよく子どもの脳と手の力をつけられるかを学ぶためのものなのです。
手が発達すれば脳も活性化され、観察する目の力がついてきます。クレヨンで太い線や細い線、べた塗りなど道具を上手に使えるようになるため、より上手に絵が描けるようになります。絵に限らず、手の発達は良いことづくめとも言えるでしょう。