月尾公園のシンボル月尾展望台 韓国伝統庭園も
仁川港が一望の月尾展望台 仁川港は閘門式の港でも知られる
月尾公園のなかにある韓国伝統庭園にも、ぜひ立ち寄ってみましょう。かつての農民の暮らしを今に伝える家屋や、四季の田畑の光景などが再現されているほか、宮廷庭園があり、宮廷内での生活様式などを見学、体験することができます。入場は無料です。
月尾公園にある韓国伝統庭園へはカメラ持参を忘れずに
このエリアには、ほかにも韓国移民史博物館などがあります。月尾へは、たっぶり時間をおとりになることをおすすめします。月尾公園の営業時間は、5~23時(冬季は22時まで)で、月尾展望台は6時~、韓国伝統庭園は9~20時で、日本語ガイドもいます(事前に要予約)。
開港場近代歴史文化タウン・中央洞
租界時代を再現した仁川旧日本人街
仁川の旧日本人街にはかつての長屋が再現されている
仁川で租界が始まったのは、1983年のこと。日本のように長く鎖国状態にあった李王朝に、ときの日本政府が開国を促しました。首都・漢城(今のソウル)の大動脈にあたる仁川港が、釜山港などとともに開港に応じ、韓国で初めて租界が設けられたのです。
韓国初の中央銀行としてスタートした旧日本第一銀行仁川支店
この仁川開港博物館には、租界から日本統治の時代にかけての貴重な資料や写真が展示されています。展示は英語とハングルのみで、仁川駅前の仁川市観光協会で日本語解説のレシーバーを借りることができるので、事前に立ち寄ってから行くとよいでしょう。
旧日本人租界を再現したスクリーンもある仁川開港博物館(旧日本第一銀行)
この開港場近代歴史文化タウンには、旧日本人街の長屋の風情も再現。現在ある仁川市中区庁舎は、ロマネスク様式の建物で、かつて日本人租界の居住者のための領事館として建てられたもので、今も中区庁舎として一部増築など施しつつ、往時の姿を遺しています。また、旧日本第十八銀行、第五十八銀行などナンバー銀行支店もそのままに、再利用されています。ぜひ一度、この開港場近代歴史文化タウンを訪ねてみることをおすすめします。