藤嶋ひじりの恋愛コラム/藤嶋ひじりの恋愛情報

「体感覚」を磨いて恋愛力をアップする【前編】(2ページ目)

恋愛に限らないことですが、人は人と接するときに、五感をつかっています。なかでも視覚や聴覚を優先的に使いがちですが、恋愛に於いて大切な嗅覚や触覚……つまり「体感覚」について、お話しします。

執筆者:藤嶋 ひじり

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いい恋人かどうか見分けるのも「体感覚」

緑に寝転ぶ女性

これだけな~ンにも無かったら、五感が研ぎすまされそうですね

日本人は本来「体感覚」が発達していると言われています。とても敏感で繊細です。でも、そんな日本人も今は体感覚が鈍っているようです。

例えば、肩こりなど自分の身体の痛みに気づけない人はたくさんいます。食品を安全に食べるには「賞味期限」「消費期限」を見て視覚で判断します。「もうすぐ雨が降りそう」という気配は、農家の方は匂いでわかりますが、都会にいると天気予報や雲を見ないとわかりません。

体感覚が鈍くなった原因は大きく3つあると思います。第1に、ほとんど身の危険が無い環境に暮らしていること。例えば、野生動物たちは匂いや気配で敵を察知して、すぐに逃げなければなりません。第2に、視覚や聴覚を刺激するものが多過ぎること。例えば、テレビやパソコン。また、街中を歩くと、次々にさまざまな音や色が、目から耳から飛び込んできます。その刺激から身を守るためには、体感覚を閉ざすしかありません。

でも、この体感覚が恋愛の明暗を分けるポイントではないかと、私は思うのです。心地よさや相性、身の危険に関する判断には、体感覚が重要だと思うのです。

私のクライアントさんに「私、匂いで人の善し悪しがわかるんです。夫も匂いで決めました」という方がいらっしゃいます。お見合いだったそうで、後日のデートで彼にお願いして匂いをかがせてもらい、不快ではなかったので決めたそうです。今も夫婦仲よく暮らしておられます。この話を聞いて驚きました。実は、私は前夫の匂いがちょっと苦手だったのです。20代のころ、私も体感覚を閉ざしていたのでしょう。

視覚や聴覚に頼ると、頭で考えて結論を出してしまいがちですが、体感覚を重視すると本能的に判断できるのかもしれませんね。
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