リフォームでの壁紙選びにひと工夫、部屋がおしゃれ+快適に
壁紙の張り替えリフォームの際に、白いビニールクロスから、ほんの少しだけ冒険して、部屋をおしゃれに決めましょう。色にこだわるもよし、アクセントをつけてみるもよし、素材を変えてみるのもよし。選び方次第でイメージが変わるだけでなく、部屋を快適にする効果もあります。どんな壁紙を選ぶかで、部屋のイメージが大きく変わるのはもちろん、快適度も変わる
室内で壁紙が占める面積は大きく、例えば6畳間なら、床面積は約10m2なのに対し、壁の面積は約25m2。天井も加えれば、合計35m2にもなります。
10m2の面積の空間で、35m2もの大きな面積を占めるわけですから、どんな色柄を選ぶかで、インテリアのイメージが決まるのはもちろん、どんな素材を選ぶかで、部屋の環境も変わります。どうせリフォームするなら、上手に選んで、おしゃれで快適な部屋にしましょう。
グレーの壁紙を使いこなせば、手軽にセンスアップ
まずは色選びから。インテリアを手軽にセンスアップさせたい時に使える色、グレーの上手な使い方をご紹介します。壁紙の張替えでは、飽きがこないよう、無難なベージュ系を選んでいる人も多いと思いますが、手軽にセンスアップさせたい時にオススメなのがグレーです。白に合うのはもちろん、温かみのあるグレーを選べば、木調の家具ともよく似合う(サンゲツ)
グレーの壁紙は、白いインテリアアイテムと相性がよく、また木調の家具ともよく似合います。選ぶ際のポイントは、クール過ぎない温かみのあるグレーを選ぶこと、またサンプルで見た時に、濃すぎると感じるくらいでちょうどよく決まります。
暗くなるのでは?という心配もあまり要りません。ビニールクロスは光の反射率が高い素材なので、例えば上の写真程度のグレーなら、明るさはそれほど変わりません。
チャコールグレーのように濃い色を使う場合は、全面に張るのではなく、部分張りでチャレンジしてみましょう。では次は部分張りのテクニックをご紹介します。
チャコールグレーのような濃い色も、部分張りならセンスよく決まる(リリカラ)
派手な色柄をアクセントカラーにすれば、おしゃれ度アップ
部屋の壁4面全てに、同じ壁紙を張る必要はありません。壁面によって色を変えたり、部分的に柄物を使ったり、アクセントを付けることで、おしゃれ度はぐんとアップします。本棚の柄の壁紙。部分使いにすれば、すてきな部屋のアクセントに(サンゲツ)
サンプル帳を見ていると、こんな派手な色や柄、いったいどこに使うの? というようなデザインがありますが、部分使いをすれば、とてもすてきなアクセントになります。
レンガの壁と、コーディネートしたボタニカル柄の壁紙。全体に淡いトーンなので、目にやさしくナチュラルな雰囲気に(リリカラ)
柄物をアクセントにする際は、その中の1色を使って他の部分のインテリアをまとめれば、上手にコーディネートできます。また単色の場合は、少々濃い色でも、彩度(あざやかさ)が低い、くすんだ色を選べば大丈夫。落ち着いた空間を作ることができます。
壁の1面だけにくすんだブルーの壁紙を張った例。少々濃い色でも、彩度(あざやかさ)が低いくすんだ色を選べば落ち着いた空間に(サンゲツ)
天井にグレーの壁紙を張ると、白を引き立てクールに決まる
天井は白い色を選ぶ、と決めつける必要はありません。白を選ぶことが多いのは、部屋を高く、明るく見せる効果があるからです。意外に似合うのがグレーで、他の白い部分を引き立て、落ち着いた空間を作ることができます。天井に意外に似合うのがグレー。他の白い部分を引き立てて落ち着いた空間になる(リリカラ)
上の写真は、両方共に天井に濃いグレーの壁紙を張った様子です。左の吹き抜けの写真は、グレーのおかげで他の白い部分がより明るく高く感じられます。右の和室も、壁の白が明るく映え、クールな和モダンにまとまっています。
また寝室は、あえて白以外を選ぶことで、落ち着いた空間にすることができます。上手に選ぶコツについては下記で詳しくご紹介していますので、あわせてご覧下さい。
次のページでは、素材にこだわってより部屋を快適にする方法と、壁紙リフォームならではの注意点をご紹介します。