耐震リフォーム/耐震リフォームのポイント

DIYでできる、地震対策リフォーム(2ページ目)

DIYでできる、地震対策リフォームをご紹介します。大地震では意外なものが凶器になり命を奪ってしまった 「家の中での被害」 も目立ちます。地震で凶器になりやすい3つの部位をチェックし、対策しておきましょう。

尾間 紫/Yuu

執筆者:尾間 紫/Yuu

リフォームガイド

DIYで地震対策リフォーム-その2
ガラスや金属の小物の飛び出しを防止する

大きな地震が起きると、収納扉が開いてしまい、中のものが一斉に飛び出してくることがあります。たとえば、ガラス食器、花瓶、化粧品、ハサミ、アイロン…… 1つなら危険なモノではありませんが、これらが一斉に勢いよく飛んでくれば凶器になってしまいます。

まずは家の中の収納扉が、地震で勝手に開かないよう対策しておきましょう。開き扉なら、DIYリフォームで揺れを感知するとロックが掛かる 「耐震ラッチ」 を取り付ければ、手軽に収納物の飛び出し防止をすることができます。


揺れが起こるとロックが掛かり、扉を開放させない仕組みの地震対策用金具
収納家具本体の固定や転倒防止をシッカリした上で使うことが大切(アトムリビングテック

但しこれらはあくまでも補助的な金物です。家具本体をシッカリ固定して転倒防止対策をしておくのはもちろんのこと、重いモノやガラス製品は低い位置にしまう、上部収納には軽いモノをしまうというような、普段からの注意が大切です。

また最近では地震対策に、収納リフォームの時 に開き扉ではなく、引き戸を選択する方が増えてきました。例えば食器棚を引き戸にしておけば安全なだけでなく、狭い場所でも開閉しやすいというメリットもあります。 

DIYで地震対策リフォーム-その3
避難経路をさえぎる鋭利な危険物を作らない

地震の際には、速やかに避難することが大切ですが、逃げる際に道をふさぐ危険物になってしまうのがガラスの破片です。

サッシ窓、食器棚の扉など、家の中でガラスを使っている部分は多く、地震で割れて破片が散らばってしまうと、素足では歩けなくなってしまいます。まずは家の中にあるガラスが鋭利な形に砕けないよう工夫をしておきましょう。


室内に面したガラス部分は、割れても鋭利な破片とならないような配慮が必要。
アクリル製の扉なら、安全に透明感のある演出ができる(iNOMA/大建工業

サッシ窓や食器棚の扉のガラスには、ホームセンターで売っている、飛散防止用フィルムをDIYリフォームで貼り、地震対策しておきましょう。空気を中に入れないようキレイに貼るためには少し慣れが必要ですが、ガラスが割れても破片が散乱し難くなるので安心です。

リフォームで家具や扉にガラスを使いたい場合は、普通ガラスではなく、アクリルパネル、飛散防止シートを挟み込んだガラス、強化ガラスを選びましょう。アクリルパネルは砕けることが無く、飛散防止シートは破片が散らばりません。また強化ガラスは割れた時に丸い破片になるのでケガをし難くなります。

ガラスの近くでは寝ない、寝る時は枕元の近く靴を用意しておくなど日ごろの配慮も大切です。窓サッシは、2枚のガラスの間に防犯フィルムを挟みこんだガラスに入れ替えるリフォームをしておけば、地震だけでなく防犯にも効果的です。

防犯ガラスのご紹介や、リフォームで空き巣に入られにくい家作りをするポイントは下記でお話ししていますので、ご覧になってみて下さい
■防犯対策リフォーム!空き巣が嫌う窓・玄関・家にする

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