人の感情と理性が見える面白い「ネバダスミス」
あらすじ
砂漠と山の大自然で両親からの愛情を一杯に受けて育った主人公のマックスは、ある時、3人組みの殺し屋に両親を殺されてしまいました。その3人への憎悪が増し、彼は復習の為に旅立ちます。おすすめの理由
この映画が良い部分は、1対1でのアクションが見物です。侍のように、マックスは相手に自分が倒しに来たという事を言ってから戦いを挑むのです。煮えくりかえるほどに憎い相手なのに、ちゃんと自分の名を名乗ってから銃を手に取る部分がとても紳士的です。その銃の撃ち方も、腰の据わった安定感のある速い球を打ちます。凄くスカッとするほどに、とても俳優とは思えないほどの上手いガンさばきを見せてくれます。
馬で敵を追いかける部分が、カメラアングルが斜め前から撮られていて、より激しい憎しみと敵の緊迫感が伝わります。崖の斜面から馬と人間が転げ落ちるところは手に汗握るスリルがあります。
冷たい川の中に追い込まれてしまった敵とのガンの打ち合いも面白く、行く先々で知り合う人と話しをする長い会話を聞くのも面白い映画です。
主人公は、幾ら恨みを晴らし終えたとしても、血を流して倒れていく人達の姿を見ると、自分がやってきた事は果たして良かったのかと感じてしまうのです。人間の理性と感情とのぶつかり合いの、人間模様が見れるアクション映画です。
■ネバダスミス
・監督:ヘンリー・ハサウェイ
・主演:スティーヴ・マックィーン
・発売元:パラマウント