ドラマ/夏ドラマ情報

夏ドラマスタートガイド:夏ドラは名前で勝負する(後)(3ページ目)

夏ドラマ序盤戦は『半沢直樹』初回2時間スペシャルが20%弱と好スタート。内容もいいですけど、やはり姓名をタイトルにするというインパクトが効いた? それでは7月10日以降スタートの夏ドラマを紹介します。

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

ドラマガイド


7月13日(土)スタート

『斎藤さん2』

日本テレビ系土曜21:00~
脚本:土田英生
演出:久保田充、吉野洋、岩本仁志
プロデューサー:福井雄太、西憲彦、難波利昭、佐藤毅
チーフプロデューサー:大平太
統括:神蔵克


出演:観月ありさ、桐谷美玲、田辺誠一、瀬戸康史、猫背椿、音尾琢真、橋本涼、玉元風海人、谷端奏人、きたろう、酒井若菜、松岡茉優、岡山智樹、早見あかり、勝村政信、南果歩

「2008年の前シリーズ最終回で夫の海外転勤に伴い、南アフリカに引っ越した斎藤さん(観月)が5年ぶりに帰国。息子の潤一(谷端)の成長に伴い、今回の舞台は小学校。小学校でも斎藤さんは"悪いことは悪い"と声を大にして伝えていく。」

舞台が小学校になったこと以外に前シリーズとの大きな違いは時間枠で、水曜22時から土曜21時にお引越し。水曜22時は大人の女性メインの枠でしたが、土曜21時は子どもも含めたファミリー向けの枠。ターゲットを考えると多少は変えてくるはずです。その調整がうまくいくかどうかがヒットするかどうかの分かれ目でしょう。

『七つの会議』

NHK系土曜21:00~
原作:池井戸潤
脚本:宮村優子

出演:東山紀之、吉田鋼太郎、眞島秀和、山崎樹範、戸田菜穂、堀部圭亮、村川絵梨、田口淳之介、野間口徹、中村育二、矢島健一、竜雷太、松尾れい子、甲本雅裕、遊井亮子、温水洋一、豊原功補、石橋凌、長塚京三

「中堅の電機メーカー・東京建電のトップセールスマン・営業一課の坂戸(眞島)は突然、万年係長とよばれる八角(吉田)から突如パワハラで訴えられて更迭。後任にあまり成績の振るわない原島(東山)が任命される。不可解な人事に驚いた原島は真相を探り、意外な不祥事をつきとめる。」

日曜劇場『半沢直樹』に続いて夏ドラマで池井戸潤原作二作目。『半沢直樹』は善玉・悪玉がはっきり分かれ、最後に正義は勝つことが期待でき安心して見ていられるところが人気のポイント。しかしこちらはよりリアルでビターな味わい。より大人向けのドラマになりそうです。

7月18日(木)スタート

『京都地検の女』

テレビ朝日系木曜20:00~
脚本:西岡琢也、岩下悠子、難波絵由紀子ほか
演出:石川一郎、藤岡浩二郎ほか
プロデューサー:田中芳之、島田薫、小林由幸
ゼネラルプロデューサー:井土隆
主題歌:AZU「Circles of Life」

出演:名取裕子、寺島進、大杉漣、益岡徹、久保田磨希、片岡信和、脇沢佳奈、前田亜季、蟹江敬三

「鶴丸あや(名取)の娘・りん(脇沢)、前シリーズで小学校教諭になりましたが、今回は結婚で家をでていくことに。変わってあやのもとに転がり込んできたのは成増警部補(寺島)の娘・友子(前田)。留学先のアメリカから突然帰国し、司法試験をうけてあやと同じ法曹界をめざしているためだそうだが? 成増の動揺は三条署の面々に波及していく。」

最近の『京都地検の女』を見て落ち着かなかったのはりん役の脇沢佳奈。子役のころからの持ち上がりだけど、大人になって連ドラで重要な役をするのはバランスが悪かった。『はみだし刑事情熱系』の娘役・前田愛のように子役から大きくなっても女優として活躍できていればよかったんですけどね。その前田愛の妹の前田亜季のレギュラー入り、安心して見ていられそうです。

『ぴんとこな』

TBS系木曜21:00~
原作:嶋木あこ
脚本:高橋麻紀
演出:河合勇人、岡本信吾、山室大輔
プロデューサー:高橋正尚、伊藤仁吾
主題歌:Kis-My-Ft2「キミとのキセキ」

出演:玉森裕太、中山優馬、川島海荷、松村北斗、ジェシー、吉倉あおい、草刈麻有、清水優、山本耕史、高嶋政宏(特別出演)、前田典子、榎木孝明、江波杏子、岸谷五朗

「河村恭之助(玉森)は歌舞伎の名門木嶋屋の御曹司で期待されているのだが、難点はやる気がないことで、同じ高校の千葉あやめ(川島)からも背おいなげとともにダメ出しされる。あやめのご贔屓は美貌と実力で評価をあげている澤山一弥(中山)で、幼い頃は両思いの関係。ところが一弥は歌舞伎の家の出身でないため轟屋・澤山咲五郎(榎木)の一人娘・優奈(吉倉)の愛を受け入れようとしている。そしてあやめと恭之助の関係にも変化が。」

ありそうでなかった歌舞伎を舞台にした連ドラ。歌舞伎の興行元である松竹も制作協力として加わり、『花より男子』『美男ですね』に次ぐイケメンシリーズとして期待するTBS、新しい歌舞伎座が完成し攻めにでている松竹の思惑が一致したというところでしょうか。

ポイントはアイドルドラマの枠をこえて、歌舞伎ファンも納得できるようなクオリティがだせるかどうかでしょう。

 
続いて「8月10日スタートのドラマと後半戦まとめ
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