悪性化しやすい「ネットいじめ」とは?
相手が見えない分、残酷になりやすいのがネットいじめ
■ネットいじめのパターン:
- 「なりすましメール」 名前やアドレスを偽ってメールを送る。受信者の携帯画面上には偽装アドレスだけが表示され、本当の送信者のアドレスは表示されないために、「仲良しの子が悪意のあるメールを送ってきた」「クラス全員から悪口が送られてきた」のように思い込み、学校へ行けなくなる子も。
- 「チェーンメール」 「誰かに送らなければ不幸になる」「危害を加える」のような脅かす内容が多い。知り合いにむりやりメールを転送することを強いられるので、友情関係に影響を及ぼす。また、特定の子の誹謗、中傷を書いたメールを作り、次々と同級生の間で転送されることも。
- 「学校裏サイト」 学校の名前をつけた掲示板がネット上に開設され、生徒を中傷する書き込みが行われる。主には、誹謗、中傷、個人情報の漏洩、不適切行為の暴露など。2012年には東京の公立校の2割に裏サイトの存在が確認されている。
- 匿名性があるために、加害者側が罪悪感を感じにくい
- それにより、表現、言葉づかいがエスカレートしやすい
- 直接向き合っていないために、相手の気持ちも理解できていない
- LINEや掲示板などの特性から、横に広がりやすい
- 文字として残ることで、被害者は画面を見るたびに心が傷つくことになる
- 媒体がネットや携帯なので、24時間、絶え間なくいじめが継続する
>>次ページで、その調査結果をお伝えしつつ、ネットいじめの深刻さについてあらためて考えていきます。