FPの仕事内容は相談・執筆・講演が3本柱
相談・執筆・講演が主な仕事
ここでは、FPの仕事内容について解説します。主なFPの仕事を知ることで、資格を保有した後どういった行動をすべきか、より具体化することができると思います。
FPの仕事は、主に3つあります。それは、相談・執筆・講演(もしくは講師)になります。
相談業務は、FPの主軸ともいえる仕事であり、キャッシュフロー表などを用いたライフプランニングやリタイアメントプランニング、資産運用、相続、保険、不動産運用などFPの6分野に関連する内容であれば何にでも相談にのるといってよいでしょう。
ただし、どのFPもすべての分野が得意というわけではありません。それぞれ、出身(証券、銀行、保険、不動産会社など)を活かして相談にのるケースが多いといえます。また、職業だけでなく、ご自身のこれまでの経験を活かして、お子さんの教育費用などの相談を中心に行うFPもいます。さらに、富裕層に特化、公務員の方向けに特化などして、相談業務を行うFPもいます。
お金に関連する悩みはご家庭によって異なります。そのため、相談経験を積むことはさまざまなケースに対応するための必須事項といえます。
また、相談業務を行うことで、他の業務にも幅が広がります。執筆、講演・講師業務はいずれも経験がものをいう仕事ともいえ、相談をこなすことで、相談事例をもとに執筆する、講演を行うといったことが可能になるのです。
それでは次に執筆業務を具体的に解説しましょう。執筆は、お金に関連するテーマをもとに、雑誌やインターネット記事などにて文章を書く仕事になります。場合によっては、執筆ではなく取材による記事掲載といったこともあります。
執筆業務の醍醐味は、世の中の多くの人にご自身が書いた文章を読んでもらえる点です。共感を得たり、参考になったと感じてもらえることで、読者から相談を受けたり、感想をもらったりすることもあります。やりがいを感じることは執筆でも感じる場面は多いといえます。
そしてもう一つの主な仕事は講演・講師業務です。講演は金融機関や住宅展示場などさまざまな場所において機会としてはあり、一般の方向けから専門家向けまでいろいろとあります。実際に聞いてもらうことで、ダイレクトに話をしたいことが伝わる点は講演業務の醍醐味といえます。
一方、講師業務は、FP資格取得のための講師やセミナー講師(実際には講演にも該当します)、研修講師などがあります。FP資格取得を応援する立場からFPとして活躍すること方法も、教え甲斐といった点からは良いと思います。
どの業務を中心に行うかはそれぞれにより異なる
よく、どの業務を中心に行っていくべきか悩む方から相談を受けたりしますが、実際のところ、人それぞれ異なります。例えば、私のように相談・執筆・講演講師業務の3本柱をすべて万遍なく行っていくスタイルの方もいれば、執筆に特化しているFPもいます。また、講師業をメインに行うFPもいます。
話すのが苦手であれば執筆中心、話すのが得意であれば講演講師や相談業務中心といったスタイルがよいでしょう。
このように、どれが正解というわけではなく、皆さんが得意なことを活かせるように業務を行うことが望ましい姿といえるのではないでしょうか。