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BMW3シリーズに新たに加わった「グランツーリスモ」

2013年6月、BMWの中核モデルである3シリーズの新たなモデルバリエーションとして、「BMW3シリーズ グランツーリスモ」が追加された。クーペのようなフォルムと、広い室内、機能的で実用性に優れるラゲッジスペースを兼ね備えた、新しいコンセプトのニューモデルをレポート。

岡本 幸一郎

執筆者:岡本 幸一郎

車ガイド

セダンやツーリングよりも後席と荷室が広い

BMW3シリーズ グランツーリスモ

ボディサイズは、4825mm×1830mm×1510mm、ホイールベースは2920mm。価格は494万円(320iグランツーリスモ)~776万円(335iグランツーリスモ M Sport)

BMWの中核をなす3シリーズの新しいバリエーションとして、「3シリーズ グランツーリスモ」というモデルが加わりました。グランツーリスモというのは、すでに5シリーズにも存在し、日本ではあまり見かけませんが、中国や北米ではけっこうな数が売れているようです。そして今回の3シリーズ グランツーリスモは、まさにその弟分という位置づけのモデル。クーペのようなフォルムのボディは、リアに大きな開口部を持つテールゲートを持ち、機能的で実用性に優れたラゲッジスペースを備えています。
BMW3シリーズ グランツーリスモ

40:20:40の3分割可倒式のリアシートは、8度から27度まで15段階のリクライニング機構を備える。ニースペースは3シリーズ ツーリングより約70mm拡大されており、クーペフォルムながら頭上も上手くえぐられてクリアランスは確保されている

セダンとツーリング(ワゴン)をたして2で割ったようなクルマなのかと思うところですが、それだけにとどまりません。まず、ボディサイズは全長が200mm、全高が50mm、ホイールベースは110mmも拡大されています。実際の見た目もけっこう大きく見える上、おかげで後席のレッグスペースがかなり広く確保されていて、居住性が格段に向上しています。セダンやツーリングではちょっと狭いかなと感じている人でも、グランツーリスモなら大丈夫なのではないかと思われます。また、シートポジションが約60mm上昇し、アイポイントはX1と同じくらいの高さになっています。5ドアクーペである上、SUV的なキャラクターも併せ持ったクルマなのです。
BMW3シリーズ グランツーリスモ

ラゲージルームは520リットルの大容量で、リアシートの背もたれを前倒しすると最大1600リットルまで拡大可能

ラゲッジルームは奥行きの大きさが印象的で、タイヤハウス後方も広いのでゴルフバッグは横向きに積むことができます。通常の状態での520リットルという容量は、480リットルのセダンやの495リットルのツーリングを大きく上回ります。リアシートをすべて前倒しすると、最大でツーリングでは1500リットルのところ、グランツーリスモは1600リットルまで拡大することができます。

テールゲートはかなり大きく開く上、全車に標準装備される「オートマチック・テールゲート・オペレーション」のおかげで楽々と開閉することができるので重宝します。後席は40:20:40の3分割可倒式で、用途に合わせて自由度の高いアレンジが可能です。
BMW3シリーズ グランツーリスモ

大きなテールゲート開口部と、標準装備のオートマチック・テールゲート・オペレーションにより、かさばる荷物でも容易に積み込むことが可能。また、コンフォート・アクセスのスマート・オープナー機能により、荷物で両手がふさがった状態でも足元の操作によりテールゲート開けることも可能


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