個性派オーナーを説得できたワケ
インテリアショップがずらりと並んだ売り場があれば、これほど嬉しい事はありません。1日かけても3~4店しか回れなかったショップを、短時間で一巡できるのです。しかし個性派揃いのインテリアショップ・オーナー達は、出店の誘いにのってくれるのでしょうか?「タイム アンド スタイル」のブース。日本に古くからある独自の美意識にもとづいた、日常の「美」を追求したライフスタイルを提案しています。
西武百貨店は80~90年代にかけ『HABITAT(ハビタ)』(ザ・コンランショップのルーツ)や無印良品などを育てた生活文化のリーダー的存在でした。この新しい試みの舞台として、最適な百貨店といえるでしょう」と野田さん。
左上から時計回りに「ゼロファーストデザイン」のブース。エキゾチックとモダンを融合した「ウツミオリエンタル」のブース。若手クリエーターの作品を紹介する「プレビュー」コーナーは、現在「2TONE」の家具やオブジェを展示中。ドイツ、英国、日本の家具、小物をクロスオーバーに揃えた「アイ・スタイラーズ」のブース。
「まずは11店舗を1個所で見られることです。1店ごとに回ると2、3日はかかると思います。気に入った商品があれば、その場ですぐに購入できますし、もっとたくさん、詳しく見たいという方は、ここから30分~1時間ほどで大半のショップに直接行くこともできます。インテリアショップの個性的な家具を揃えたい方々は、ショップガイドを見る感覚で全体を俯瞰して頂くといいと思います」。
日本の森を豊かにするグリーンプロジェクトを展開中の「ワイス・ワイス」。椅子の材料に国産のスギなどを使い、ソファの中身にも天然素材を多用しています。
「将来的には、各インテリアショップの製品を組み合わせたクロスオーバーなコーディネートを提案したいと考えています。これは各ショップを回っても、なかなか難しかったことです。ヨーロッパなど成熟したインテリア市場では、単一ブランドの家具だけでインテリアを揃えることはまずありません。クラシックやモダン、オリエンタルなど、様々に個性的な家具をあわせています。今はスタッフの勉強会も行い、空間の提案力を高めている最中です。また出店者は半年に一度ほど徐々に入れ替える予定で、常に新鮮な売場作りを心がけたいと思います」。
東京、神奈川、千葉、茨城 、大阪、京都と全国展開する「ポリス」のブース。白を貴重とした家具が特徴。
取材協力:Living Edition、Webマガジン Colla:J