投資は貯金の延長線上で考えるべきもの
投資のリスクは生活を脅かす場合もあるので、特に初心者は準備を万端に!
投資を始めるにはまず、万が一のことがあっても生活ができるお金を準備しておくべきです。私のもとで投資を始める人には、最低でも年収の半分の蓄えを作ってもらいます。そしてその後に投資用の資金を作り、いざ始める、という感じです。投資というのは貯金の延長上にあり、いわば貯金という芽に水や肥料を与えて大きく育てるようなものです。
そのため、リスクの大きなもの、すぐに利益を得るようなものはおすすめしていません。時間をかけて育てていくタイプが、リスクが比較的低くてよいのではないかと思います。
投資初心者が押さえておきたい4つのルール
よく勉強していても、経験してみなくてはいろいろなことが実感できなかったり、見えてこなかったりしますよね。ボーナス時期から始めてみたいな、と考えている人は、まず投資信託の積み立てから始めてみるとよいでしょう。他のものでも構わないのですが、金融機関のおすすめというのは、多くの場合その金融機関が売り出したいもの、ということになりやすいです。思っていたよりもリスクが高かったり、説明されたように利益が出なかったり、ということにもなりかねません。そこで、以下の4つのルールに合わせて実践すれば、初心者でもリスクが少なく取り組めると思います。
- 分けて散らす:分散して投資することがリスクの低減に
- コツコツ積み立てる:一度に大金ではなく、コツコツ投資していく
- 長い目で見て、考える:相場の変動に一喜一憂するのではなく、ゆっくり寝かせて、ゆっくり増やしていくことが、いちばん安全な利益の取り方
- 手数料も意識する:株の売買には手数料がかかるので、その金額も考えないと、せっかくの儲けが手数料で相殺されるなんてことも!
すでに投資を始めている人には物足りないと思いますが、投資初心者や貯金の延長上で投資を始める人には、手前味噌で恐縮ですが、私の著書をおすすめしています。2013年6月に発行された『年収200万円からの投資生活宣言』は、これまで貯金に頑張って取り組んできた人向けの、貯金を増やすための内容です。投資の始め方、お金の育て方などをわかりやすく説明しているので、投資を始めてみたいなと思う人はぜひ読んでみてくださいね。
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