散歩するなら八重洲地下街
昭和の終わり頃、大阪の大学を出て東京にやってきた僕は毎月1度は八重洲地下街にきていた。出版社の営業をやっていた関係でこの地下街にある書店へ来ていたのだ。当時は東京駅の地下街といえば、まだこの八重洲地下街と先ほど紹介した東京駅名店街(現、東京一番街)ぐらいしかなくて、大阪の梅田や名古屋の地下街に比べると規模が小さいなぁと思ったものだ。出版社をやめてフリーライターになってからも八重洲地下街にはよくきた。NTTがあって、そこには全国の電話帳が置かれていたからだ。まだネットもない時代のことだ。ここで、取材先の電話番号をメモしたものだ。今回久しぶりに八重洲地下街にやってきた。出版社時代によくきた書店もNTTも、そしてよくお昼を食べたカウンターだけの洋食屋も今はない。
そして、八重洲の語源ともなったヤン・ヨーステンの像もある。ちょっとした博物館っぽくておもしろい。
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八重洲地下街の南側には、グランアージュというストリートが広がっている。ここで、こんなものを発見。
なんだろうかと近づくと、Suicaカードをこの機械にかざせとある。やってみよう。おお、なんだかスロットみたいなのが出てきたぞ。って、そろわず、0ポイント。チェ、なんだよぉ、と再び丸ノ内側に戻ろうとすると、先ほど通ってきた黒塀横丁などにも同じ機械があるではないか。さっそくそこでもかざす。今度はポイントがついた。よく見ていると、次々とやってきてみんなかざしている。この機械はあちらこちらにあるようだ。これを探しながら散歩するのも楽しいかもしれない。
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