シンガポール/シンガポールの和食・無国籍・各国料理レストラン

ガラス管からスープ?シンガポール最先端レストラン

ミーレガイドの、アジアトップレストランにランクインする実力店。自然豊かな丘の上、デンプシーヒルにあって、窓から望む緑が心地いい。カクテルと料理のマリアージュも楽しめるお店。料理、カクテルともにプレゼンテーションも華やかで、「美味しい」のはもちろん、「驚き」を提供してくれるお店としては、シンガポール随一。バーとしても利用できるので、2軒目としてだけの利用も可、様々な楽しみ方が出来そう。

仲山 今日子

執筆者:仲山 今日子

シンガポールガイド

シンガポールで味わう、前衛アート×料理?

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スタイリッシュなエントランス

美味しいものは大好きだけれど、ただ美味しいだけだと物足りない。料理はいつも、サプライズを与えてくれるものでないと!と思っている方。あなたにぴったりなお店をご紹介します! お店があるのは、デンプシーヒル。インテリアショップやアートギャラリーの立ち並ぶ、郊外の注目エリアです。

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空飛ぶ花瓶がお迎え

緑豊かなエントランスへのアプローチは、一見普通のお洒落なレストラン。でも、いったん扉を開けると、空飛ぶ花瓶がお出迎え。バーカウンターの天井にも、カラフルなお酒の瓶が吊るされていて、アーティスティックな空間が広がっています。

そして、テーブルに着くと、カトラリー置きが、なんとピクルス液の入った袋。最初に出されたのは、黒いトレイに乗った、小さな丸いもの。お湯を注ぐと、何とみるみるうちに、おしぼりに変身します。もちろん、出て来るお料理も、このインテリアを裏切らない、前衛的なもの。それもその筈、こちらは、「エル・ブリ」などで知られる、化学を料理に応用した分子料理学で有名なお店なのです。

 

試験管からスープ?

ランチは3コースランチ、55シンガポールドル(税・サ別)のみ。アミューズとして、「ヴィシソワーズ(じゃがいもの冷たいスープ)です」といきなり出てきたのが、こちら。

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試験管×スープ??

ガラスの管の中にスープが入っていて、上にのっているゆでたジャガイモとキャビアを口に入れてから、ストローのように吸って食べると解説があります。ガラス管からつるっとスープが飛び出して来る意外性が楽しく、味付けや提供温度、テクスチャーに加えて、「食べ方」も、味を構成する大切な要因なのだと感じされられます。

 

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シンガポール風カレー

続いて出て来たのは「シンガポール風カレー」。昔懐かしい瓶のヨーグルトのような見た目です。開けてみると、ココナツの効いたシンガポールらしいカレーの香りがふんわり。

下はカレーのムース、上にはライスパフが乗っていて、米とカレーの重なり方が逆で、ふわっとした食感が新しいカレーです。 上にはかりかりに揚げたバジルの葉がのっています。

 

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ピンセットで頂くアミューズも

そして、アミーズ3品目は、こちらです。上は炭の衣で青菜をゼリー寄せにしたものを揚げた天ぷら。下は、しょうゆとわさびのムース状のソースが。

食べ方も面白くて、なんと、付属のピンセットで食べます。でも、熱々でさくさくの衣に包まれたしっかり目のゼリー状の野菜、天ぷらのようでおいしかったです。

 

前菜には、世界の珍味が登場?

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トカゲの前菜

意表をつく料理が続きますが、カルパッチョなどいくつかある前菜の中から私が頼んだのは……CULLEN SKINK(トカゲ)! ベトナム料理ではトカゲは普通に食べられているようですが、私は食べるのは初めてです。

スープの下に、角切りにされた、ややゼラチン質が多めな白身魚のようなものがあり、ドキドキしながら食べてみると……、クリーミーなスープとの相性も良く、何も言われなければ、魚と勘違いしてしまいそうな味わいです。

もちろん、そこまで冒険したくない、という方の為に、フォアグラや牛肉を使ったお料理も選べます。

 

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鮮やかな色が目を惹きます

メインは色鮮やかなビーツのリゾット。上にのっているのは豆苗で、イメージとしてはボルシチのような雰囲気。フレッシュな山羊のチーズの酸味がアクセントになっていて、コクのある味わいで美味しかったです。

 
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梨の様々な楽しみ方が

デザートはこちら。メニューには「梨のタルト」とあったのですが、右側はカットされた洋梨に香菜の芽とコリアンダーがかけられているもの、左は、洋梨の形のゼリー。薄いゼリーの中にキャラメルアイスが入っています。下のパイ生地と相まって、アイスをかけたタルトタタンのような印象です。

何よりも、デザートに香菜を使うと言うのが、とっても斬新。でも、この香りをスイーツに合わせるのは、個人的にはとても好きです。

アーティスティックなインテリアも素敵なお店。盛りつけもお洒落だし、来た人を見た目でも美味しさでもびっくりさせたい、というシェフのこだわりとセンスの良さを感じます。

ベジタリアンメニューもあり、色々な国の方が集まっての会食にも良さそうですし、普通のお料理だと物足りない、という方をお連れすれば、きっと喜んでいただけるのではないでしょうか?

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Tippling Club
住所:8D Dempsey Road, SINGAPORE 249672
電話:+65 6475-2217
営業時間:ランチ 12:00~15:00(土曜のみ)、ディナー 18:00~深夜(日曜休)
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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