小学生までの子どもを持つ母親のほぼ100%が、子どもの成長には体を動かして遊ぶ「体遊び」が重要と思っているものの、その半数以上が子どもの「体遊び」の時間は十分ではないと感じているのだそう。これは、玩具店のボーネルンドが、年中から小学生のママ向けに行った「体遊び」についてのインターネット調査で明らかになったデータです。今回は、この調査結果をもとに、幼稚園・保育園入園前後から小学校卒業頃までの「体遊び」の実態を見ながら、近年問題視されている小中学生の運動不足を解決する糸口を探してみます。
■みんなはどれ位「体遊び」をしているの?
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乳幼児にはどんな「体遊び」がいいの?
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小学生にはどんな「体遊び」がいいの?
みんなはどれ位「体遊び」をしているの?
体遊びは運動習慣の土台となる大切な遊び
小さいうちは園庭や公園で思いっきり遊んでいる子どもも、年齢が上がるにつれて外遊びの時間が短くなります。アンケートでも、幼稚園・保育園児では80%以上が「ほとんど毎日」以上「体遊び」をしているのに対して、小学校高学年になると3割以上の子どもが「週に1~2日」以下しか体遊びをしていないという結果が。女子にいたっては4割以上に上がってしまいます。
平日1日あたりの体遊びの時間を見ても、幼稚園・保育園児は7割近くが1時間以上体を動かして遊べているのに対して、低学年が5割、中学年が4.5割、高学年になると4割まで下がります。さらに、平日には体遊びは一切しないという高学年も1割弱いました。
小さいうちは親子で体を動かす遊びが一番!
入学を境にじわじわと体遊びの時間が減っていく傾向があるのですが、3・4年生以上の最大の理由が「子どもが体を動かして遊ぶことに消極的だから」というもの。もちろん、塾や習い事で時間の制約もありますが、体力や運動能力を育む「体遊び」も生活の中に組み入れてあげる環境作りが必要なようです。
運動不足の子どもにしないためには、低年齢からの習慣付けも大切なポイント。ここからは、入学前と入学後それぞれに、どんな「体遊び」がいいのかを考えてみましょう。
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