土地の売却・土地売買

不動産売却時に、売主が行うべき最低限の整備とは

「中古だから少しくらいの不備があるのは当然でしょ?」と、たまに不動産売却時にこうしたセリフを言う売主がいますが、それはとんでもない勘違いです。たとえ不動産といえども、基本は数ある中古品と考え方は一緒です。商品として売りに出す前には、最低限の整備をしておく必要があります。主に土地・戸建てを売却するときに、整備しておかなければいけないことは何でしょうか?

楯岡 悟朗

執筆者:楯岡 悟朗

土地活用・不動産査定ガイド

不備があるのは当たり前?

「中古だから少しくらいの不備があるのは当然でしょ?」

たまに不動産売却時にこうしたセリフを言う売り手がいますが、それはとんでもない勘違いです。たとえ不動産といえども、基本は数ある中古品と考え方は一緒です。中古車でも中古DVD・CD。また、古本であっても、商品として売りに出す前には、最低限の整備をしておく必要があります。

もし買った車のエアコンやオーディオが使えなかったらどうですか? CDやDVDの音や映像が音飛びしたり途中で止まってしまったとしたらどうですか? シミだらけで本の中身が読めなかったらどうですか? 中古品といえども、これらが商品としての体をなしていないのは明らかで、販売店に不良品としてクレームをつけるのは間違いはずです。

不動産にもこれらと同じことが言えます。特に土地や戸建の場合、商品の整備が非常に重要になります。その整備というのが、「測量をして隣地との境界を確定しておく」ことです。測量・境界確定のもつ重要性については、次のページから順を追って解説していきます。

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