不倫を止められないヒロインに待つ悲劇

峰不二子のモデルとなった女優とアラン・ドロンの不倫劇
『あの胸にもういちど』

■監督
ジャック・カーディフ
■主演
マリアンヌ・フェイスフル
アラン・ドロン
■DVD発売元
エスピーオー

■おすすめの理由
アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグの小説『オートバイ』をイギリスの映画監督、ジャック・カーディフが映画化した、イギリス・フランス合作の作品です。ジャック・カーディフは映画監督としてよりも
映画の撮影監督としてのキャリアのほうが有名です。

ヒロインはローリングストーンズのミック・ジャガーの恋人として有名な歌手＆女優のマリアンヌ・フェイスフル。彼女を語るとドラッグでの転落などがつきもの。この頃もドラッグ漬けだと思いますがどこかアンニュイな表情の彼女は引き付けられるものがあります。そして稀代のスター、アラン・ドロンがその恋人役を演じます。

レベッカ（マリアンヌ・フェイスフル）はバイクに乗り、恋愛関係にある大学教授ダニエル（アラン・ドロン）の元へ。婚約中にも関わらず、レベッカはダニエルと関係をもっているのです。その後、レベッカは結婚するも、ダニエルとの不倫を続けていました。ある日、レベッカはダニエルからバイクを贈られるが、それがある悲劇を引き起こすことに……。

私はマリアンヌ・フェイスフルのファンなので、リバイバル上映をされた際、彼女を観るために映画館へと向かいました。裸にレザーのバイクスーツを着たマリアンヌはとてもセクシーでキュート。ルパン三世の峰不二子のモデルになったことも有名ですね。内容は……正直言ってチープ感が否めませんが、不安定な魅力のあるマリアンヌを見られるだけでも価値がある作品だと思います。