カトリーヌ・ドヌーヴが演じる、可愛く魅せる術を持つスリリングな悪女
『暗くなるまでこの恋を』
■監督フランソワ・トリュフォー
■主演
カトリーヌ・ドヌーヴ、ジャン=ポール・ベルモンド
■DVD販売元
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
1969年に公開されたフランスの映画「暗くなるまでこの恋を」は、ウィリアム・アイリッシュの小説「暗闇へのワルツ」が原作のサスペンス映画です。
■おすすめの理由
この映画は、パリでは不評だったそうですが、日本では大ヒットしたそう。
ハリウッドのリメイク版もあるのですが、やはりカトリーヌ・ドヌーヴと、ジャン=ポール・ベルモンドのコンビのほうが、しっくりきます。
物語は……
お見合い相手のユリー(カトリーヌ・ドヌーヴ)に一目惚れしたタバコ工場を営むルイ(ジャン=ポール・ベルモンド)。
彼女に惚れ込んでしまったルイは、自分の預金も自由に使えるようにしてしまう。
そしてある日、預金をほとんど引き下ろし姿を消すユリー。
調査をするうちに、ユリーは彼女自身ではなく偽物だということが判明する……
ユリーと偽って、ルイと結婚した女、マリオン・ベルガノは、孤児院育ちで監獄に入ったこともある、
金が全てという悪女……でも、騙されていたのに、そんな彼女に同情してしまうジャン=ポール・ベルモンド。
二人は小さな家を借りて再び暮らすのですが、お金が無くなってくると、
マリオンの地が表れてきてしまう。
そして毒入りのコーヒーを飲ませるマリオン……。
なんでこんなに何度も騙されるかな~とイライラしながら観るのですが、目的を達成するために自分の魅力をせいいっぱい出すカトリーヌ・ドヌーヴ演じる悪女がスリリングです。
可愛く魅せる術を持っている悪女は、タチが悪いなあ……と思いながらも、怪しげな魅力は否定できない感じ。
フランスの街並やファッションなど、舞台も美しく、とにかく映像がとてもきれいです。