誰が何のために二人を罠にはめたのか?
『さらば友よ』
■監督ジャン・エルマン
■主演
アラン・ドロン、チャールズ・ブロンソン
■DVD販売元
ジェネオン・ユニバーサル
1968年に公開された「さらば友よ」は、アラン・ドロンと、チャールズ・ブロンソンが競演した、フランスのサスペンス、アクション映画です。
■おすすめの理由
「世紀の二枚目」などと呼ばれ、整った美貌のアラン・ドロンと、男臭い、苦虫をかみつぶしたような顔をしているチャールズ・ブロンソンの「フランス対アメリカ男」対決が見ものです。
物語は……
アルジェリアからフランスに帰る船に乗り合わせた、軍医のディノ(アラン・ドロン)と、アメリカ人軍曹のフランツ(チャールズ・ブロンソン)。
フランツは、ディノに一緒に組んでコンゴで金儲けをしないか?と持ちかけるが、断られる。
そして、ディノはひょんなことから知り合った女性に頼まれ、広告会社の金庫を開け、彼女が金庫から盗んだ債券を元に戻すという仕事を引き受けるが……
偶然に出会ったフランスの軍医と、アメリカの軍曹。
金庫を開ける仕事を女性に頼まれたアラン・ドロンと、そこに現れたチャールズ・ブロンソンは、二人とも金庫に閉じ込められてしまうことで、奇妙な友情が生まれます。
殺人強盗事件の容疑をかけられ、二人で協力して逃げるのですが、お互いを助けるために奮闘します。
いったい誰が何のために罠にはめたのか……ストーリーは中盤から脱出、逃亡、謎解きへと
展開します。
全然個性が違う男二人ですが、二人ともスーツ姿が決まっていてカッコいい。
美男子のアラン・ドロンと、いかめしいヒゲ面のブロンソンの対比がお互いの良さを引き立てています。
ラストシーンで、アラン・ドロンがチャールズ・ブロンソンのタバコに火を付けるシーンは
あまりにも有名。
個人的には、チャールズ・ブロンソンの男臭さがメチャクチャかっこよくてはまってしまいました!
サスペンスの面白さと、二人の男のかっこよさの両方を堪能できる贅沢な映画でした。
要所、要所で、映像の切り取り方のセンスも光っていました。