心を掴んだ透明感のある歌声と共感できる歌詞

■アーティスト名
ZARD
■おすすめの作品
「負けないで」、「Last Good-bye」

透明感のあるクセのない歌声に、共感できる歌詞で多くのファンの心を掴んでいた坂井泉水さんのソロプロジェクトです。1993年以降はメディアにはほとんど登場せず、2004年のライブツアー以外はほとんど露出がありませんでした。

1991年にデビューし、93年の6枚目のシングル「負けないで」で大ブレイクを果たします。92年の4枚目のシングル「眠れない夜を抱いて」以降は週刊オリコンチャートで全て10位以内を記録した大ヒット曲ばかりです。また全シングルのA面にタイアップがつき、お茶の間でもおなじみでした。

個人的にはルックスも非常に好きでした。優しい表情の横顔に長めの前髪を下ろして一つに束ねたヘアスタイルが素敵でした。シンプルなスタイルが彼女の美しさを引き立てています。

作詞家としても数多くの曲で才能を見せています。恋愛や友達など、さまざまなシチュエーションの歌がありますが、多くの人の共感を集めるのはイマジネーションの豊かさを感じます。

坂井さんの訃報は職場で昼休みの時間に知りました。同じ職場の定年退職間近の男性がそのニュースを見て、驚きの声を上げていたのを今でも覚えています。その方はZARDがお好きだったそうで、ZARDは幅広い世代に愛されていたことを実感しました。お世話になったこともあり、ZARDの曲を聴くといまだにそのときのことを思い出します。

おすすめの曲は「負けないで」と「Last Good-bye」です。「負けないで」はドラマ「白鳥麗子でございます!」の主題歌でした。発売から20年経った今でも多くの人を勇気付け、愛されているこの歌はやはり名曲です。透明感のある歌声に温かく力強い歌詞、エレキギターのパンチのある演奏が効いていて元気にさせてくれます。

「Last Good-bye」は2005年に発売されたアルバム「君とのDistance」の収録曲で、FIELD OF VIEWの3枚目のシングルのセルフカバーです。2番の冒頭部分「ひとつ大人になると ひとつ嘘が増えていく」という歌詞は人の複雑な心理がよく表れています。坂井さんはどの曲も心を込めて歌っているので、男性の気持ちを歌ってもしっくりきます。

今年で坂井さんの七回忌を迎えました。彼女を知らない世代の人たちも、ZARDの曲に親しんでくれると嬉しく思います。




※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。