5月9日 フォルテ・ディ・マルミ~ローマ 403km
海沿いのリゾートから目指すは、首都ローマ。まずは、ピサの街を訪問。斜塔のある広場に、特別に乗り入れることができた。そして、ローマ街道のひとつ、アウレリア街道をひたすら南下。
ランチは、グロッセートのイタリア空軍基地で。300台以上のランボルギーニが、広大な青空のもと、滑走路に並ぶ様子は壮観のひとこと。どうして空軍基地に立ち寄ったのか……。その謎はツアー最後の夜に明かされることになる。
ローマに近づくと、大渋滞に巻き込まれた。こればかりは、さすがの国家警察も手をこまねくしかない。ところどころで、立ち往生する古いモデルたち。おそらく、クルマよりも人がツラかったはずだ。何しろ、気温は25度を超えて、とても暑かった……。
渋滞を抜けると、ローマの中心部。夕暮れでピンクに染まる石の街並。サンピエトロ広場の前を走り抜け、ローマ市外を見下ろす丘の広場が、今宵、猛牛たちのやすらぎの場である。
「サン・スピリト・イン・サッシア」で、ローマの要人やVIPたちを招いての晩餐会が行われた。
5月10日 ローマ~ボローニャ 440km
アウトストラーダで北上する。まずは、個人的にも大好きな山岳都市、オルヴィエートのドゥオーモへ。そこからカントリーロードでひたすら北を目指す。この日はもっとも長い行程ということもあって、ポリツィアもさらに急ぎ気味。100km/h制限のカントリーロードでは、平気で150km/hを超えた。ランチは、サルバトーレ・フェラガモが街ごと運営するという、イル・ボッロ・エスターテでトスカーナの名物料理を大いに堪能、していると急に雲行きが怪しくなって、アッという間に、にわか雨。
午後、楽しみにしていたフータ峠(ミレミリアで有名だ)は、あいにくのウェットコンディション。それでも、この3日間ですでに十分カラダの一部と化したガヤルドで、がんがん攻め込んでいく。遅い12気筒をぶち抜き、地元のアバルト500なんかとたわむれた。
いよいよボローニャの街だ。さすが、故郷が近いだけあって、沿道には大勢の人出。旗を振り、もっとアクセルを吹かせとそそのかす。街中に響き渡る、ランボサウンド。不思議と、“やっと辿り着いた”ではなく、“帰ってきたなあ”という気分に。
この夜は、翌日の大パーティに備えて、カジュアルなボロニェーゼディナー。