愛知は、岡崎、旭丘、東海の3校がランクイン。公立校はもちろん私立校も強いのが愛知の特長で、公立校と私立校の両校がランクインしているのは、東京と千葉、そして愛知だけ。
岡崎高校は、「塾や予備校に頼らなくても、東大などの難関大学に合格できる公立高校」として、ここ数年、注目されています。愛知では、他にも、旭丘高校、一宮高校、刈谷高校など、各地域にトップレベルの生徒が集まる公立のトップ校が存在します。それでいて、東海高校、南山高校、滝高校などの進学実績の高い私立校もありますから、上手に住み分けができているのが愛知の強みと言えそうです。
ここ数年、都立校の西と日比谷が、2校そろってランクインしているのは、都立校改革がうまくいっていることの現れ。他にも、東京外国語大学には、西高校、八王子東高校が共に12名の合格者を出して1位。一橋大学には、西高校が23名の合格者を出して1位など、東大以外にも、難関大学に多くの合格者を出していることがわかります。
京都大学合格者数ランキングベスト10
1位は昨年同様、洛南(京都)の88名。2位は西大和学園(奈良)の82名、3位は東大寺学園(奈良)の70名でした。10位の堀川(京都)は、前年より大幅に順位を落としていますが、1999年に探究科を設置した後は、洛南、洛星に次ぐ、進学校として定着しました。こちらも、公立校が見直されている例の一つと言えるでしょう。
ランキングの上位を、京都、奈良、大阪、兵庫の関西圏の高校が占めていますが、ランク外を見てみると、旭丘(愛知)の36名、明和(愛知)の28名、岐阜(岐阜)の27名、四日市(三重)の26名など、東海3県の公立校が目立ちます。
2010年から始まった、高校授業料無償化・就学支援金支給制度の影響もあり、全国的に公立校が見直されているのは、家計にとってもうれしい傾向ですね。