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スキーを始めるために必要な道具

この記事ではスキーを始める際に必要な三種の神器と言われている道具ブーツ、スキー板、スキーポール(ストック)の基礎を解説します。

橋本 竜

執筆者:橋本 竜

スキーガイド

スキーを始めるために必要な三種の神器

スキーがしてみたい! でも何が必要なのか? この記事ではスキーに必要な道具の基本構造や選ぶ際のポイントを解説します。スキー道具というと一番はじめに思い浮かぶのがスキー板です。実はスキー板だけではなく、専用のブーツとバランスを保つためのスキーポール(ストック)の3つの道具が基本アイテムなのです。スキーブーツから分かりやすく解説します。

スキーブーツを選ぶポイントは”足入れのしやすさ”と”硬さ”

遊園地やアウトレットモールなど長い時間歩くときの靴選びは足に負担の少ないものを選びますが、スキーブーツは普段の靴選びにプラスしたポイントがあります。まずは足入れのしやすさです。スキーブーツとスニーカーの違いはくるぶしから上の長さです。ふくらはぎの始まる部分くらいまでをブーツが覆います。足入れのしやすさとは、甲やかかとだけでなく足首からふくらはぎ近くまでが入りやすくなっているものが理想的です。

スキーブーツの特徴は履いたときの歩きにくさです。それはブーツ全体がシェルと呼ばれる固めの樹脂で覆われており、足首部分が固定されるので、履いた後歩くとまるで昔のロボットおもちゃのような歩き方になってしまいます。初心者の方はシェルが柔らかめ、足入れが広くスムーズなものを選びましょう。ただし必ずスキーショップなどで試し履きをすること。普段の靴と同じで試着はとても大切です。

実際に滑るときにはブーツをより足にフィットさせるためバックルと呼ばれているパーツで締め付けます。バックルの数は片足2~4個で構成されていて、数が少ないものは初心者向け、4バックル以上は中級者や上級者のものがほとんどです。
スキーブーツの選び方

最新のブーツはバックルが3個ほど


ブーツ選びのポイント

実際のブーツ選びのポイントは下記のとおりです。
  • スムーズに足入れが出来る
  • シェルの固さをチェック
  • バックルを締め付けてフィット感をチェック
  • 動きやすさの確認は軽く屈伸運動をする

スキー板で滑りが変わる?

スキー板を変えるだけですべりが上達するでしょか?

答えはイエス。現在主流のスキー板に履き替えるだけで、今まで難しかったターンが驚くほどやさしくなります。ここ数年でも変化があったスキー板の形状。最新モデルの特徴はどこが違うのでしょうか?

最新モデルはロッカー? キャンバー?

スキーショップなどで最近見聞きする言葉、「ロッカー」や「キャンバー」。スキー経験者でもわからない方がいるこの意味は何でしょうか。

ロッカーとは、板の形状をいいます。板を横から見て両端が浮いているような形をしているものがロッカーです。ターンをするときに板が雪に引っ掛かりにくくしたり、足が埋もれてしまうような新雪で滑る際でも板を雪の上まで浮かせやすくする効果があります。
スキー板の選び方

スキーは初心者用からロッカータイプが主流


キャンバーとは、伝統的なスキー板の形状をしていて、横から見て板の中心部分が浮いているものを総称してキャンバーといいます。ロッカー形状はスノーボードが採用しはじめ、今では競技スキーモデルにまで採用されていることも特徴です。

ターンのしやすさ、取り回しのよさから初心者~中級者は、ロッカーを選べば間違いないでしょう。

スキー選びのポイント(初心者~中級者)

  • 板は軽量タイプを選ぶ
  • 形状はロッカー
  • 身長-15cmが目安(例.身長175cm:板長さ160cm)

スキーポール(ストック)はなぜ必要か?

スノーボードでは手に何も持たないのに、スキーとなると2本のスキーポールを持たなければならないのでしょうか。

スキーポールの役割は下記のとおりです。
  • 滑走中バランスを取りやすくする
  • ターンのきっかけをつくる
  • 転倒後、立つ際の杖として
  • リフト待ちなどの止まった状態を保つため
スキー操作に慣れてくるとスキーポールの大切さがわかると言われています。それは滑走中バランスを取る道具として、リフト待ちの雪上では小さな傾斜があり後ろへ滑ってしまう事もあるのでストックで体を支えます。

実は100年ほど前までスキーポールは一本しかなく、綱渡りをするときに使われるバランスポールと同じ役割を担っていました。

スキーポール選びのポイント

  • 長さは身長-50cm前後が目安(例.身長175cm:長さ120cm前後)
  • グリップはグローブをした状態でフィット感重視
  • 実際持ってみて重さを感じない程度のものがバランスが取りやすい

スキー場のレンタルスキーも最新機種を多く扱っていますが、スキーをより楽しむなら自分専用の道具をそろえて、同じコンディションで快適により早く上達を実感してスキーを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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