このような多様性に対する差別化は単身者やファミリーという単純な分類だけではなく、ライフスタイルや趣味・嗜好にまで広がってきています。
その事例でもっとも馴染みの深いものは、おそらく「ペット可」マンションでしょう。
1998年ではわずか1%程度の普及率だったものが、2004年には50%の大台に乗り、2006年には70%を突破し、2007年では86%近くにまで上昇してきているようです(不動産経済研究所調べ)。
ただ、「ペット可」と言っても、ペットと生活する上での専用設備(足洗場、ペット搭乗サイン付エレベーター、ペット専用出入り口など)を備えるマンションの割合は57.4%に止まっています(同所調べ)。
つまり従来の物件が設備はそのままで、ペット入居可としたものも多くあるということです。この場合、旧来の設備のままペットとの日常生活が営まれるわけですから、騒音や衛生面などでトラブルが発生することも想定されます。
ある住人には良い条件であっても、そのことを別の住人が不快に感じるのであれば、稼働率向上には繋がってはいきません。そのためにはやはり、コンセプトを明確にしたうえで、その専用設備を備えた物件を用意しなければ、稼働率向上には繋がってはいかないということになります。
そこで今回ご紹介するのは、「自転車」をコンセプトにした賃貸マンションです。
マンション開発のマツヤハウジングが企画・開発(設計:ナフ・アーキテクト&デザイン+東急建設)した「MITEZZA(ミテッツァ)C6」(東京都板橋区)です。
「自転車」をコンセプトにした賃貸マンションを見てみましょう>>