すべて一点製作の「金沢漆器」
金沢漆器の歴史は加賀藩三代藩主前田利常が江戸や京都から五十嵐道甫や清水九兵衛などの名匠を招いたことから始まります。その特徴は優雅で華麗な「加賀蒔絵」と称される装飾技法。
接着剤の役目をする漆の上に金粉や銀粉を蒔いたり(平文)、貝殻をはめ込んだり(螺鈿)、卵の殻で白色を創って(卵殻)、文様を浮かび上がらせる技法で、高度に発達した技術には目を瞠ります。
さらに金沢漆器は大量生産はせず、すべて一点製作。食器にしろ調度品にしろ、他の人と被ることがないのはいいですね。例えデザインが同じでも、配色によりガラリと雰囲気が変わるので、市販の物でも全く同一というのはありません。
漆器製作というと、漆にかぶれるんじゃないかとか、蒔絵なんて難しそうと思いがちですが、体験で使用する代用漆はかぶれる心配はなく、蒔絵製作にしてもスタッフが懇切丁寧に指導してくれるので、気軽に体験してみてください。
小皿や杯などの小物であれば1,000円~、所要時間も60分程度で体験できるので、せっかく金沢に来たのなら、その文化の一端に触れてみませんか。
※金沢市より許諾をいただいた写真を投稿しています。
■加賀蒔絵体験
住所:金沢市主計町2-1
電話番号:076-232-2770
所要時間:60分~90分
体験料金:1000円~
定休日:火・水
アクセス:北鉄バス「橋場町」バス停より徒歩3分
HP:www.kanazawa-kankoukyoukai.gr.jp/sp_detail.php
※データは記事公開時点のものです。