アパートマンション経営/アパート・マンション経営のはじめ方

自宅で賃貸経営~元々の家を賃貸する方法~(2ページ目)

近頃は老後に対して、様々な対策を取られている方が増えています。少子高齢化による将来の年金不安を考えると、自然な流れかもしれません。

佐藤 益弘

執筆者:佐藤 益弘

不動産にまつわるお金ガイド

この方法のメリットは? 注意点は?

まず、この方法の良いところは、『新規に賃貸用物件を購入する必要が無い』点です。

繰り返しになりますが、不動産は『一生で一度の買い物』と言われるほどに高額なものです。
それをもう一度するためには、今お住まいの物件を売らなければならないかもしれません。
それだけに、追加で賃貸用物件を購入するところまで手が回らない事がほとんどでしょう。

しかし、この方法ならば、追加で購入する必要が無く、賃貸用物件が手に入ります。
もちろん買い換えの資金(住宅ローン)にも事欠かなくなります。

また、『比較的容易に、もう一度そこに住める』事にも繋がります。

その物件に思い入れがある方、いつかまた住みたいという方にとっては、売却する事に、抵抗を感じる方もいるかと思います。
しかし賃貸に出せば、いつまでも自分のものであり続けるので、そこに戻る道も残される訳です。

しかし、注意するべき点もあります。

賃貸に出す=売却しないという事は、当然に一時的な大金は手に入らなくなります。

そこから、買い換えに際して・・・
1.買い換え時に必要な頭金が別途必要になる
2.既存のローンが残っていた場合は、2つのローンを抱える事になる
3.その他の高額な支出(子供の結婚資金や住宅資金援助など)に対応しにくくなる
といった点は、十分に考えて下さい。

特に最近は、不況による影響で、購入費用の全額をローンで賄うフルローンが、非常に組みにくくなっています。上記1の点は、十分に注意して下さい。

また、賃貸に出したからと言ってたくさん収入が得られる訳ではありません。
賃貸に出しても中々借り手が見つからないという(空室率の)問題もあります。
それに、将来売却したいと思った時に、賃貸中のため、思うように売れない事もあります。

事前の下調べや将来設計をしっかりと行った上で、この方法をご検討下さい。

いかがでしたか?
少し注意点はありますが、『元々の家を賃貸する』方法は、賃貸経営を検討されている方にとって、採用しやすい方法だと思います。

とはいえ、『自宅で賃貸経営する』方法は、これだけではありません。
次回は、『アパートを購入し、その一室に住む』方法をお伝え致します。

こうご期待。
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