近頃は老後に対して、様々な対策を取られている方が増えています。
少子高齢化による将来の年金不安を考えると、自然な流れかもしれません。
そして、その一環として『賃貸経営』の人気が高まってきています。
賃貸経営は、家賃の安定収入の確保という点で、検討される方が増えているようです。
みなさんの周りでも、そういったお声を聞かれる事はないでしょうか?
でもちょっと待って下さい。
そもそも不動産とは『一生で一度の買い物』と言われるほどに高額なものです。
普通は自宅を購入するのに精一杯で、賃貸物件まで手が回らないのが実情ではないでしょうか。
ただ、子供が巣立ち、自宅を老夫婦2人で使いこなすには、いささか広く、難しいはずです。
事実、自宅と賃貸用不動産の2つの物件を持つのは経済的にも厳しい・・・。
そこで、対応方法の一つとして人気なのが、『自宅で賃貸経営する』方法です。
今回はこの『自宅で賃貸経営する方法』について、シリーズものでお伝えします。
方法その1 元々の家を賃貸する!
方法その1 元々の家を賃貸する! |
これは、今まで住んでいた自宅を賃貸に出す、という方法です。
つまり、『新しい家に住み替える時』に、活用できる方法です。
特に今年は、『住宅ローン減税(ローンで住宅を購入すると、税金上の優遇がある)』の恩恵もあり、住み替えを検討される方が増えるかもしれません。
新しい家に住み替える時、多くのケースでは、今まで住んでいた自宅を売却し、買い換えをしてきました。今まで住んでいた自宅を売却して、住宅ローンの残債を返済し、余ったお金を頭金にして、新規で自宅を購入するという流れです。
しかし、今まで住んでいた自宅を売却ではなく、賃貸に出す事で、『将来的な収入を手に入れる』ことができます。
『なんだ、そんな単純な事か・・・』とのお声も聞こえてきそうですが、意外に効果が高いのです。
それでは、実際にこの方法がどの程度の効果があるのか?検証してみたいと思います。
不動産は個別性が強いので、あくまで一例ですが・・・東京都杉並区に、売却すれば約3000万円、賃貸なら家賃は月18万円という物件があります。賃貸中の維持費は、固定資産税やメンテナンス料などで、年間20万円とします。
もし、この物件を売却ではなく、賃貸(空率率などを考慮し、23/24を調整)で出せば、
3000万円÷(180万円×23/24―20万円)=19.67・・・。
単純計算ですが、おおよそ20年間賃貸経営できれば、売却を上回る結果を出す事ができます。
投資的に考えれば、年間で約5.1%の利益が得られる計算になります。
経営さえしっかりできれば、その後は貸せば貸す程に、利益を生んでくれる訳です。
幸いにも、最近は賃貸経営をサポートしてくれる会社も多数あります。
物件の状況や家賃の相場環境さえ整っていれば、同様の結果も十分に見込めるでしょう。
後は、買い換えた物件のローンに充てる事も、老後の生活費に充てる事もできます。
次ページでは、この方法について、もう少し深く見ていきましょう。
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