試しに「コミック原作ドラマ」「多い」で検索してみると、その手の話題がどんどんでてきます。
ガイドもサンデー毎日2007年10月28日号の記事「秋ドラ原作はコミックばかりで撮影現場もドタバタコミック」で「なぜコミック原作ドラマが多いんですか?」と質問されたことがあります。
気がつけば激減
しかし、ふと気がつくとコミック原作のドラマが激減しています。これを書いている現在放送中の連続ドラマだと、夜の早い時間ではゼロ、深夜になってようやく『みんな!エスパーだよ!』『めしばな刑事タチバナ』『BAD BOYS J』『永沢君』とありますがちょっとマイナー。ちなみに深夜かそうでないかの区分は首都圏での開始時間が23時台早々か23時台でも24時台に近いぐらい遅いかに置いています。『お天気お姉さん』『間違われちゃった男』は深夜でなく『みんな!エスパーだよ!』『でたらめヒーロー』は深夜。
1月スタートドラマまでさかのぼると深夜以外で『信長のシェフ』がありました。しかし今年に入ってまだそれだけしかないという現状です。
いつから少なくなった?
いつからコミック原作が少なくなったのか? 2000年以降のドラマについて調べてグラフにしてみました。分類したのは
- 原作なしのドラマオリジナル
- コミック(アニメ含む)原作
- 小説を中心にノンフィクションなど文字主体の書籍(ブログ等も含む)原作
- その他(原作が映画、演劇、海外ドラマなど)
ドラマ原作・オリジナルグラフ
連続ドラマの本数が減っているのにあわせて、主流のオリジナル作は同期して減っていますが、コミック原作と書籍原作は本数は微増傾向、全体の比率でみると増加していました。ところがコミック原作は2012年に突然激減、2013年もそのトレンドは続いています。
なぜコミック原作が減ったのか? 理由を考えてみました。
ネタ切れ説
コミックは星の数ほどあれど、予算や表現の制約上、テレビドラマの原作になるような作品には限りがあり、ネタが切れてきたんだという説。ガイドはコミックについて広く全体を知っているわけではないので、ネタが切れたかどうかはなんともいえませんが、手をつけやすい誰もが知っている作品はドラマ化されて、一部で有名な作品を発掘しなくてはいけない状況になっている可能性は考えられます。ただそれが2012年から急速にタネ切れしたのか、というのは疑問が残ります。
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