AO入試とは、志願者の才能や個性、学習意欲重視の「第三」の入試方式

AO入試を出願する際は、志望大学のアドミッション・ポリシーをよく理解しよう

AO入試を出願する際は、志望大学のアドミッション・ポリシーをよく理解しよう

「AO入試」とは、入試専門の部署「アドミッション・オフィス(=AO)」によって行われる入試です(部署名は異なる場合もあります)。もともとアメリカの大学で採用されている入試スタイルですが、日本でも1990年に慶應義塾大学が導入し、各大学に拡充されており、一般入試、推薦入試に次ぐ第三の入試方式として定着しています。

AO入試にあたって大学は、教育方針、カリキュラムとシラバス(授業の詳細な内容)、大学の設立理念や沿革など大学についての詳細な情報と、入学者募集に当たっての方針(アドミッション・ポリシー)を公開し、それに賛同する学生を募集します。

AO入試の選考に際しては、志願者の人間像を総合的に評価しようという傾向が強く、学生の個性や素質、特別な経験、熱意や目的意識などが重視されます。また、学部・学科への適性や、大学との相性などもポイントになります。

開始時期は推薦入試よりも早く、大学によっては6月頃から説明会やエントリー(出願前の志願者登録)がスタートします。実際の出願は2学期のはじめ頃が一般的です。学力試験だけでは測ることが難しい学生の能力を的確に判断するため、書類選考や複数回の面接を通じて長い時間をかけて志願者が選考されます。
 

AO入試では、自己表現力などに加え、基礎学力重視の傾向も

AO入試の出願には、学校長からの推薦は必須ではない一方で、推薦入試と同様に「専願」「第一志望」などが条件とされることが多く、出願資格としては自己推薦に近い入試方式といえます。また、基本的に学科試験は課されませんが、最近は大学の授業への移行をスムーズにできるよう、書類審査で基礎学力が重視される傾向が強くなっています。

選考方法は大学によって多種多彩ですが、大きく「選考型」「対話型」「体験型」の3タイプに分けられます。

「選考型」は、書類審査、面接、小論文によるものが一般的で、特に小論文がポイントとなります。「対話型」は、大学と志願者での相互理解を重視するタイプで、複数回の面接を行って意思疎通をとりながら、じっくりと志願者の学習意欲、能力や適性を測ります。また、集団面接やプレゼンテーションなどを課して、コミュニケーション能力を評価する入試もこのタイプに含まれます。また「体験型」は、あらかじめ大学が開催するセミナーや講座を受講したうえで出願するタイプで、志願者同士のディスカッションやレポート提出により総合的な能力が評価され、合格者が絞り込まれます。
 

AO入試は、出願前のエントリーから勝負が始まる!

AO入試では、一般に提出すべき書類が多岐にわたり(調査書、自己推薦書、志望理由書、活動報告書など)、出願の準備にも時間がかかるので、受験を希望する場合には早くから取り組む必要があります。また、AO入試という同じ名前でもバラエティーに富んでおり、選考方法も合格の基準も異なります。まずは、アドミッション・ポリシーをよく読んで、大学が求めている学生像を理解することが大切です。

最初に大切にしたいのが、志願者登録の際に「志望動機」「入学後に学びたいこと」「将来の夢」などを記入するエントリーシート。お子さんの自分自身の希望や意見を、前もって文章でまとめておくように助言しましょう。

個性を重視するAO入試では、他の人とは違う能力を持っていることが強みになります。たとえば、留学経験や英語力、スポーツなど優れた特技や資格をもっている人はそれをアピールすることでチャンスが広がります。また面接に重点をおく「対話型」の場合にはしっかりした自己分析を行い、自分の言葉で話せる表現力を養っておく、「体験型」では実施される模擬授業やセミナーのテーマについて前もって下調べするなど、いずれのタイプでも常に自分から積極的な行動を心がけることが合格への重要なポイントといえます。

できればエントリーの前にオープンキャンパスなどの機会を利用するなどして、大学や学部・学科についての理解を深めておくのがベストです。
 

関連サイト

インターネット「逆引き大学時点」AO入試・推薦入試特集
 
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