住まいのプロが提案「イエコト」/住まいなでしこ ~女性目線のすまいのヒント~

シェアハウスは、いかが?

「シェアハウス」って聞くと、どのようなイメージが拡がりますか。「ルームシェア」とどう違うの? 共同生活って、プライバシーがなさそうで私には無理そう。など、いろいろな場面が浮かぶかもしれません。近頃気になるシェアハウスについて、考えてみます。

大石 泉

執筆者:大石 泉

シングルのマンション購入ガイド

数年前、シングル女性からの相談で「友達とシェアハウスをするためにマンションを購入したいと思っている」と相談を受けたことがあります。彼女は、「二人で購入する」、「ひとりが購入し他方へ賃貸する」などいくつかのプランを検討していて、自分の生き方に対し、しっかりとした考えをお持ちの女性だなぁとの印象が今も残っています。

ルームシェア

house

ガイドが見学したUR都市機構のハウスシェアリング住宅がある建物

ルームシェアもシェアハウスも、他人同士が、一つの建物で共同生活を営むことは同じです。ルームシェアというと、賃貸住宅(賃貸マンションの一室や戸建て住宅)を確保して各部屋を各居住者(ルームメイト)のプライベートルーム(寝室など)とし、キッチンやリビング、トイレ、浴室等を共有スペースとして利用する形態が典型的です。便利な場所にある古い住宅を想像する方もいらっしゃるかもしれません。

UR都市機構でも、一般的には「ルームシェア」=UR賃貸住宅では「ハウスシェアリング」として、これまでの住宅を共同生活しやすい間取りに変更し、賃貸人を募集しています。ガイド大石も、UR都市機構のシェアリング対象住宅を見学にいきましたが、無印良品とコラボしたその住宅は、築20年以上とは思えないモダンな内装で、キッチンとリビングを囲む形で寝室が配置された間取りでした。共同生活と若者のライフスタイルを意識し、浴槽をなくしてシャワーのみのゆったりバスルームが造られていたのが印象的でした。

UR都市機構・UR賃貸住宅

http://www.ur-net.go.jp/akiya/tokyo/roomshare/

シェアハウス

ルームシェアと異なるのは、シェアハウスを運営・管理する企業がいること。ルームシェアのように、一人がオーナーから賃貸し、ルームメイトでシェアし、皆で決めた利用のルールに則って掃除や家賃等を分担するというのではなく、シェアハウスでは、廊下やトイレ・シャワー・キッチンなど共用部分の管理は、運営主体である企業が行い、寝室部分だけをそれぞれの借主に貸し、家賃を集めるという形態が主流です。

最近では、タワーマンションをシェアハウスにするなど住宅に特長を持たせたり、共有スペースにコンセプトを持たせて個性を出したり、志ある女性に限定するなど利用者を絞ったりと、様々なタイプが登場していて、目が離せません。

シェアハウスのメリット

需要も供給もますます多様化し、どのように進化していくのか大変楽しみです。あえて、メリットをあげてみました。
  • 家賃・光熱費などの住居コストの節約。貯金もできる
  • 同居人がいることによる安心や安全性の確保
  • はじめての一人暮らしやはじめての都会暮らしの不安の緩和
  • 友達づくり、人脈づくり
  • 親元からの自立、独立。一人暮らしのウォーミングアップ
  • 通勤時間の短縮(住宅による)
都心のシェアハウスをウィークリーマンション的に利用し、週末は自宅に帰る、などという利用法もあるかもしれません。住まい方に選択肢が出てくると、暮らし方にも選択肢が増え、ワクワクします。

あなたのライフスタイルはいかがでしょうか。気になるところ、変えたいところはありませんか。住まい方を変えることで、解消できることがあるかもしれません。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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