京都市の市街地には多くの本屋があります。町家を改装した本屋、古いビルの一室の本屋。新刊本を置く本屋に古本屋。今回紹介する「KYOTO本屋さん紀行」では京都市内の個性的な本屋22店を取り上げています(他に城陽市の1店舗を紹介)。

個性的な書店を紹介

まず古本屋。そもそも古本屋には特徴を持った店舗が多いです。得意分野があったり、特定の分野を専門に扱ったり。本書で紹介されている古本屋も、洋書、美術書等を主に扱う書店が紹介されています。それ以外にも絵本、版画、幻想文学/異端文学、哲学書/思想書等を中心に揃えている古本屋が紹介されています。

新刊本を置く本屋にも、個性的な店舗があります。有名なところでは、様々なガイドブック等で取り上げられている「ガケ書房」「恵文社一乗寺店」の2店。両店は阪急「河原町」駅やJR「京都」駅から30分程度はかかるちょっと外れた叡山電車沿線のお店です。他にも沿線には、「本マニア歴30年以上の店主がいる「古書善行堂」、京都最大の書店チェーン大垣書店のカフェ併設店舗「大垣書店高野店」等があり、叡山電車沿線、本好きには狙い目です。

ぱらぱら眺めて楽しい「本屋の本」

他にも様々な書店が掲載されています。紹介されているのは阪急「河原町」駅から地下鉄東西線「京都市役所前」駅周辺の店が多くなっています。それぞれの店の紹介は文章よりも写真の方が紙面が大きく、「読む本」というよりも「見る本」、ぱらぱらと見ているうちに感性が刺激され、その本屋さんに言ってみたくなる、そんな本です。

「感性を刺激する」ためなのかどうかはわかりませんが、店舗紹介の並びは駅/エリアやジャンルではなく、「深く知る、深く感じる本屋さん」「新しい何かに出会う本屋さん」というようなふんわりとしたカテゴリー分けがなされています。

目的をもって本屋に行くよりも、ぼんやりと「ちょっと本屋に行きたい、開拓したい」なんて思ったときに読んでみたい本です。巻末には地図も記されており、この本片手に本屋巡りも可能。昼間は秋の京都を散策、仕込んだ本で夜は読書の秋。そんな贅沢をしたい方におすすめの一冊です。

 

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