ダイビングショップとは?
Cカード取得のための講習を受ける際に、重視したいのが「どこで講習を受けるか」です。講習は、ダイビング教育機関から認定されたインストラクターによって開催されます。個人で活動しているインストラクターもいますが、多くはダイビングショップに所属しており、そのスタッフとして講習を開催しています。ですから、「ダイビングを始めたい!」と思ったら、ダイビングショップに講習を申し込むのが一般的です。
ダイビングショップには大きく分けて、街中にある「都市型ダイビングショップ」と、海のそばにある「現地型ダイビングサービス」があり、その数は国内だけでも1000軒以上。
Cカード取得のための講習を開催するだけでなく、器材の販売・メンテナンス、ステップアップコースやファンダイビングツアーの開催など、実にさまざまなサービスを提供しており、Cカードを取得した後もダイビングを楽しむうえで大きな助けとなってくれます。
それぞれのショップごとに個性があり、1軒として同じショップはありません。提供しているサービスの内容やショップの雰囲気もさまざまです。
そのため、ダイビングをいかに楽しく続けていけるかは、どのダイビングショップでダイビングを始めるかが重要となります。
自分に合ったショップでダイビングを始めれば、講習はもちろん、その後のダイビングライフも快適に楽しむことができますが、自分とは合わないショップだと、行くのがおっくうになってしまったり、嫌な思いをして、せっかくのダイビングが楽しくなくなってしまうおそれがあるのです。
ショップ選びの際に注意したいこと
Cカードを取得しようと思ったとき、どうしても講習料金の安さや日程の短さに目がいきがちですが、ちょっと待ってください。前回に書きましたが、Cカードは「ダイビングに必要な知識とスキルを身につけている証明」。果たしてその価格、時間の講習で、ダイビングに必要な知識とスキルを身につけられるでしょうか?
Cカード取得は「ゴール(目的)」ではなく、これからダイビングを楽しむための「スタート(手段)」。Cカードを取得してダイバーになったときに、しっかりと海の世界を楽しめるようになっていることが大切です。
講習料金の安さや日数の短さで選ぶのではなく、自分に合ったダイビングショップを選びましょう
例えば、泳ぎに自信のない方、体力に不安がある中高年や女性は、「予定されていた時間内の練習ではまだ不安が残った場合、追加練習(補習)は可能なのか、その際に追加の料金は必要となるのか」などを確認しておくといいでしょう。
特に、初めて水中でのスキルを練習する「限定水域(プール)」実習には、十分に時間をかけることをおすすめします。ここで自分に自信がつくまでスキルを練習できれば、海洋実習で実際の海に潜った際にも落ち着いて海の世界を楽しむことができますが、不安を抱えたまま海洋実習に進んでしまうとストレスとなり、海の中を楽しめないばかりかトラブルにもつながりかねません。
実際にショップに足を運んでみましょう
こうしてみると、講習を受けるダイビングショップを選ぶ際は、ホームページやパンフレットだけを見て決めるのではなく、実際にそのショップに足を運び、スタッフと話をするなどして、そのショップの雰囲気や講習に対する考え方などを事前に確認するのが大切ということがわかります。できれば、何軒かのダイビングショップに足を運んで比較し、「このショップなら安心して講習に参加できる」というところを選ぶようにしましょう。
「時間もかかって面倒だし、そんなことより早く始めたい」と思うかもしれませんが、今後のあなたのダイビングライフを左右する重要なポイント。ダイビングの持つリスクを考えると、あなたの生命をも左右する可能性があるのですから、ここでじっくりと検討することは絶対に省いてはいけません。
では、ダイビングショップを比較する際にどんな点に注目すればいいのか、次回は具体的に「ダイビングショップ選びの10のポイント」を紹介します。