注文住宅/新築の着工から完成・入居・メンテナンスまで

注文住宅における設計や監理の役割を理解しておこう(3ページ目)

一般的な戸建て住宅の設計費用は工事金額の10~12%を目安に計算されているようです。10~12%の内訳は、設計が7割を占め、監理が3割です。あらためてそれぞれ図面の内容や監理の果たす役割を確認していきましょう。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド


工事監理とは

そのものの責任において工事を設計図書と照合し、それが設計図書のとおりに実施されているかいないかを確認する作業です。

〈具体的には〉
1. 工事監理方針の説明
2. 設計図書の内容の把握
3. 設計図書に照らした施工図等のチェック
4. 工事と設計図書との照合及び確認
5. 工事監理報告書の作成

〈その他の作業としては〉
1. 請負代金内訳書の確認、チェック
2. 工程表の確認
3. 施工計画の確認
4. 工事と工事請負契約との照合確認
5. 建物の引渡しと立会い
6. 関係機関の検査の立会い
7. 工事費の支払いの確認     など


ガイド佐川のワンポイントアドバイス

設計に比べ、工事監理については頼む側も受ける設計士側でも考え方や業務内容の認識は曖昧な感じがします。工事監理は多岐にわたっての作業や確認事項が多く、建て主とのコミュニケーションも設計時とは違ってよりシビアな話になってきます。仮に設計で不具合があったとしても、工事監理で修正もできます。問題も未然に防ぐこともできます。

したがって監理をする人には設計能力はもちろん、技術能力とコミュニケーション能力も要求されるのです。
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