超熟成タイプを味わうチャンスはまだある
2012年のパリサロンに初登場した、ガヤルドの最新モデル。フロントマスクのデザインを変更、ブランドデザインの特徴である三角形(トライアンギュラー)と台形(トラペゾイダル)のモチーフが特徴的。より大きくなったエアインテークも備わる
本題に入る前にガヤルドの最新ニュースもお届けしておく。先だって、ランボルギーニ社の50周年を祝う“グランドツアー”イベントが華々しく開催されたが、ゴールとなった本社には、話題の限定車アヴェンタドールLP720-4 50thアニバーサリーとともに、1台の白いガヤルドが飾られていた。よく見れば、エンブレムにLP560-2とある。
ランボルギーニの最新命名法に拠れば、LPはエンジン縦置きミドシップを意味し、その次の3ケタが馬力、次の2ケタが駆動輪の数を表す。つまり、そのガヤルドは、560psの2駆、というわけで、過去にそんなグレードは存在しなかった。560といえば-4だったし、-2といえば550だったのだ。ならば、560-2とは……?
これもまた、50周年記念モデルだったのである。外装はスタンダードの550系ガヤルドながら、カーボン製リアウィングを配備、ダイアモンドステッチのバケットシートを備えるなど、マニアにはたまらない内容である。コイツのMTがあれば……、と、イベントに同席していたディーラーの社長に問い合わせしてもらったほどだ。
LP560-2の続報はまだ届いていない。本題に移ろう。今回の主役は、昨年秋のパリ国際オートショーでデビューしたLP560-4の最終モデルである。最後のフェイスリフトだが、実施されたのは560-4のみで、550-2と570-4スーパーレジェーラのカタチに変更はない。