アベノミクス効果により、東京株式市場は依然として堅調です。その中でも、東証マザーズやJASDAQなどの新興市場がすごい勢いで上昇しています。5月の3週目には高値警戒感から急落する局面もありましたが、すぐに切り返しの動きとなっています。
新興市場が堅調な中、株価指標面では割高な銘柄が多くなっています。今回は、配当利回りが約4%超と割安な銘柄として、【3646】 駅探 (東証マザーズ) をご紹介します。
【3646】 駅探 (東証マザーズ)
電車やバスなどの経路検索サービス「駅探」を運営。携帯会員課金のいわゆるBtoCのビジネスと、別の法人向けに検索サービスを提供するBtoBのビジネスが収益の両輪となっています。課金ビジネスでは、いわゆるガラケーでの会員課金が主力だったため、ガラケーからスマホへの移行に伴いガラケーでの会員数減少が課題でした。しかし、スマホでの課金が軌道に乗り始め、再度成長路線に入ったようです。
東京メトロ全線でのネット利用が可能になったことにより、地下鉄での携帯アプリの活用が増加しています。乗客に混雑状況を投稿しもらい、その情報を配信することにより「駅探」のサービスを向上させています。
■株式データ
株価 495円(5月17日終値)
単元株数 100株
予想PER(単独) 16.4倍
PBR(単独) 1.55倍
予想配当利回り 4.04%
時価総額 約34億円
■株価の推移
平成11年3月公募価格2780円で上場、上場直後に5780円の上場来高値を付けました。その後、11年9月に1:4の株式分割を行っています。平成12年5月20日に370円の上場来安値を付けてからは反発局面に。今年の5月9日には戻り高値632円をつけましたが、その後は反落して500円前後の推移となっています。
■注目ポイント
ネット関連企業の場合、割高で配当利回りが低かったり、無配の会社が多かったりするのですが、同社は株価指標面で見て割安で、予想配当利回りも約4%超と高いです。スマホ経由での会員数増加を期待して、高い配当をもらいながらじっくり中・長期投資するのがおもしろそうな銘柄です。
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