物語、演出と最高傑作「ワイルドアームズ 2nd」
今作はワイルドアームズシリーズの二作目となります。そして、二作目にしてシリーズ最高傑作です。おすすめのポイントは、英雄とは何かを問う物語、なるけみちこさんの音楽、ラストの演出です。英雄とは何かを問う物語
今作のテーマは英雄です。主人公のアシュレーは銃士隊に所属する新米だったのですが、誘拐事件を解決することで「ARMS」という対テロ組織ユニットのメンバーとなります。ところが、結成式典において、テロ組織「オデッサ」により、降魔儀式の実権に巻き込まれてしまいます。その時、魔神の力を宿したことで、ガーディアンブレード「アガートラーム」を引き抜いてしまいます。そのアガートラームは封印された焔の魔神ロードブレイザーを宿していました。アシュレーはこの危険な力を使い、仲間たちとともに、オデッサというテロ組織と戦うことになります。
アガートラームに認められた人間は過去に一人だけ存在し、それがアナスタシアという女性でした。そして、彼女は人々から剣の英雄として祭り上げられて、ロードブレイザーと戦い命を失います。アナスタシアがなぜアガートラームに認められたのか。物語で明かされることになりますが、そこには今作における英雄とは何かというテーマが深く関わってきます。
また、今作は非常に伏線の張り方が周到なので、真相が明らかとなったときのカタルシスが半端ではありません。
なるけみちこさんの音楽
今作もなるけみちこさんの音楽が非常に素晴らしいです。ゲームにとってBGMがいかに大事なのか教えてくれます。また、今作ではOPアニメとセーブして中断したときに歌が入っています。この歌手は麻生かほ里さん。4までワイルドアームズの主題歌を担当してくれます。
ラストの演出
ラストの話をするとネタバレになりますので説明しにくいのですが、RPG史上における最高の演出だということをお約束します。物語を駆け足に進めていくと、思っていた事実とは全く別のベクトルが展開することになります。そして、英雄とは何かについてのゲーム制作者の答えを導き出します。■ワイルドアームズ 2ndイグニッション
メーカー:ソニーコンピューターエンタテイメント
公式HP:http://www.jp.playstation.com/scej/title/wildarms/