建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

宙に浮く斜面地のコートハウス[Casaさかのうえ](5ページ目)

敷地の傾斜を利用した階段状のアプローチから続く中庭を中心に、ギャラリーとスモールオフィスという2つの非日常空間を併せ持った家です。宙に浮く大きな木の箱の内部は、大きな三角のトップライトのある吹抜け空間から螺旋状に部屋が続く、超立体ワンルームプランです。

執筆者:川畑 博哉

2つの非日常空間

 

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ロフト
1. 中心にモミジが植えられたタイル敷きの中庭。手前の階段は奥の階段から書斎
2. アトリエのように大きなガラス窓で中庭に開いたギャラリー。天井高は5m。
3. 正面の窓を閉めると左右のガラス張りの引戸がホワイトボードになる。


「アウターギャラリー」のもう一つの階段の前の引戸を開けると、白い吹抜け空間が待っています。奥様が気に入った若いアーティスト達の発表の場として提供する小さなギャラリーです。階段を上がると、ご主人の書斎でもある「スモールオフィス」です。ここは執務や打ち合わせだけでなく、定期的にセミナーを開催するための部屋です。共に非日常空間として人々の集う「開かれた場」になっています。
「大きなワンルームのようで、どこにいても家族の気配が分かる」、「毎朝5時頃には目が覚めて早起きになった」、「家が完成してから、毎日のように発見がある」など、M夫妻は岸本さんの設計を大絶賛しています。枝を伸ばす中庭のモミジと共に、子供達や家族の成長も見守り育んでいく、そんな大らかな家です。

◆建築データと建築家プロフィール


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