アメリカの大学の実験

アメリカの大学が行った実験には、男女18人が参加。その中には、すでに親である人もいれば、そうでない人も含まれました。研究者達は、参加者達に、特定のことを考えずにいる(ボーッとしている状態)ように促し、その横で録音しておいた幼児の泣き声を流しました。

それと並行し、参加者達の脳内の動きをモニターしました。すると、男女に大きな違いが現れました。女性の脳だけが変化をしたのです。男性の参加者の脳は、散漫な状態のときに優勢になる脳のエリアがONのまま(研究者に促されたように、特定のことを考えないままの状態)でしたが、女性の脳は、泣き声に遮断される形で、その脳エリアの動きが低下していたのだそうです。

この実験では、自分の子の泣き声を使ったわけではありません。それにもかかわらず、女性は、子どもの泣き声に敏感に反応せずにはいられない脳の作りになっているということが分かりました。

2つの実験を合わせて見えてくること

お互いの違いを受け入れると育児はグッとスムーズに

お互いの違いを受け入れると育児はグッとスムーズに

2つの実験は一見矛盾しているようにも見えますが、見方を変えると、次のようにも解釈することができます。

女性の母性の存在に関しては、もう揺るがすことのできない真実。でも男性は、切り替えが可能と言えます。「自分の子どもの声を聞き分けるぞ」と自ら挑めば、女性と同レベルの父性が活発になる一方で、注意を向けなければスルーすることもできる。パパがイクメンになるかどうかは、やはり、パパ自身のやる気がカギになると言えそうです。

新生児時代、我が子の泣き声にすぐに飛び起きてしまうママからしたら、気づかぬパパに、「あの泣き声の中、よく寝ていられるわね……」ですが、パパからしたら、「よく気づくなぁ」が本音でしょう。

でも、もともとの作りが違うのが男女、この性差をお互いが受け入れられると、育児がもっとスムーズにいくのは間違いありません。育児に協力をしてもらいたいママ側としては、パパが「オレってやらされている?」という押しつけを感じるやり方ではなく、「サポートしてくれると助かるわ」という気持ちを伝える形でパパのやる気スイッチを入れるのが得策です。

なお、ご興味ある方は、この実験で使われた赤ちゃんの泣き声を聞くことができます。聞き流せるか、聞き流せないか、ご夫婦でトライしてみてください。きっと、男女差を感じることができるにちがいありません。

■赤ちゃんの泣き声、聞き流せる?聞き流せない?

出典:アメリカの学術誌 Neuroreport 「Gender Differences in Directional Brain Responses to Infant Hunger Cries」より



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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。