布団・寝具/布団・寝具の選び方

寝苦しい夏を眠れる夏にする寝具

眠りの質を左右する寝具。皆さんは夏の眠りを快適にする寝具を使っていますか?

友野 なお

執筆者:友野 なお

布団・寝具ガイド

寝苦しい夏を快眠の夏に変えるために欠かせない「正しい冷房の使い方」に続き、もう1つこの夏ぜひ気を付けていただきたいことをご紹介します。夏の睡眠が妨げられる2大要因は寝室の温度や湿度の高さですが、実は「背中の湿度上昇」も大きな原因として考えられているのです。

夏に寝苦しくなる本当の原因とは?

ジェルマットはひんやりした感触をもたらしてくれることで入眠をサポート

ジェルマットはひんやりした感触をもたらしてくれることで入眠をサポート

熱帯夜、シーツの冷たい部分を求めてゴロンゴロンと寝返りを繰り返すという経験をしたことはありませんか?

実は、夏には背中の湿度が80%以上に達することがあり、発汗量も通常よりも多めになるので、体が不快感を感じ、安眠が妨げられてしまうのです。

夏の快眠の秘訣は、ずばり背面の湿度上昇を抑えること。背中を爽やかな状態に保つことで不必要な寝返りがなくなり、朝までぐっすり眠ることが出来ます。では、そのためにはいったいどのような素材の敷き寝具やシーツを用意すれば良いのでしょうか?

夏に使用したい敷き寝具や快眠グッズ

竹の枕は通気性がよく、頭の蒸れを防いで快眠を促進します。

竹の枕は通気性がよく、頭の蒸れを防いで快眠を促進します。

まずは、熱伝導に優れ、吸湿放湿性に富む素材の麻素材の敷き寝具。麻の敷き寝具をマットレスの上に敷くと、背中のムレを防いでくれるのでお勧めです。シーツやパッドは既に使用しているものの上に敷くだけなので、手軽で取り入れやすいですよね。

しかし、ここで注意したい点が1つ。ものによっては表面だけが麻素材で、中身がポリエステルの場合があります。この場合、ポリエステルが熱をこもらせて肌に密着してしまい、かえって涼しさが感じられにくくなってしまうということがあるので、購入の際には中素材まで麻かどうかをチェックするようにしましょう。

麻以外にも、吸湿性と通気性に富むいぐさのシーツなどもお勧めです。吸湿性が高いですし、硬めなので体との間に隙間ができて通気性が良いので、涼しく感じられます。昨今、ジェルマットや立体メッシュ、送風マットなど様々なグッズが販売されていますが、どれが自分に合っているかは個人の好みによってバラバラなので、色々と試してみると良いでしょう。

ちなみに、意外だと思いますが抱き枕も夏の快眠グッズのひとつなのです。抱き枕を使用すると背中があいて、脇や膝の間にも隙間ができるので、使用しないときよりも体感が涼しいです。

どこを冷やすとぐっすり眠れる?

頭を冷やす小物を取り入れることで、夏の快眠がサポートされます。

頭を冷やす小物を取り入れることで、夏の快眠がサポートされます。

敷き寝具を工夫したうえで、氷枕などを使って頭を冷やすことも夏の快眠を促します。脳は体の中で1番温度が高いので、ここを氷枕などで冷やすことによって深部体温も下がり入眠しやすくなるのです。氷枕は無い方は、乾いたバスタオルを冷凍庫に入れておいて、十分に冷えたものを枕の上に乗せて頭をおくと寝付きがよくなるとの報告もあるので、ぜひ実践してみてください。また、保冷材などをタオルや布で包み、首や脇の下にあてるのも効果的ですよ。あまり冷た過ぎると逆効果になるので、気を付けてくださいね。

今日から取り入れたい、快眠のための工夫

それ以外にもちょっとしたことで快眠の夏を得ることができます。たとえば、夏は汗をかくので、1年の中でも頻繁に布団を洗ったり干したりする機会が多いと思いますが、布団を干す場合は正午までにするだけで、かなり眠りやすくなります。お昼過ぎから夕方までの間に干してしまうと布団が温まり熱がこもってしまうので、干さないほうがベターです。

また、お風呂上りのビールはほどほどにしないと発汗が余計に進み背中が蒸れてしまいます。ダイエットのためにも、快眠のためにも、お風呂上りのビール習慣はなるべく控えましょう。ちょっとしたところから気を付けるだけで夏の快眠は約束されます。できるところから取り入れていきましょう。
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