3分で、自己肯定感も創造力も知的好奇心も育つ
3分間でどんなことができるのか。遊びも大切な育児
いつもべったりしていられるわけではないので、ちょっと離れた距離感から客観的にわが子を観察して、より立体的に子どものことが理解できるメリットもあります。
具体的な方法は新刊『忙しいビジネスマンのための3分間育児』に著しましたので、よろしければお読みください。たとえば朝起きたとき「今日も会えてうれしいよ」と言いながらギューッとハグをする。それを毎日続ければ、子どもの自己肯定感が育ちます。
新聞紙を使って、チャンバラをしたり、ボールとバットを作ったり、お面を作ったり、文字探しをしたり、手元にある物とほんのわずかな時間を利用して、遊びをクリエイトしてやれば、子どもの創造力が伸ばせます。
まったく家にいられなくたって、リビングに図鑑や地球儀、虫眼鏡などをおいておくだけで、子どもの知的好奇心が刺激されます。それらを使って会話をすれば、たくさんの時間を共有したことと同じになります。
大切なのは限られた時間の中でどうやったら自分の存在感を子どもの心に深く刻むことができるかと考えることです。
「3分間育児」が仕事優先の社会に風穴を開ける
たとえ1日3分間であっても、子どものことや家族のことに100%意識を 向ける時間をつくることで、パパ自身の無意識に「家族」という領域ができます。一端無意識の中に「家族領域」というくさびが打ち込まれ、そこにポジティブな思いが注がれると、本人も無自覚のうちに、じわりじわりと「家族領域」が幅を広げていきます。
「3分間育児」が「仕事第一」という無意識に風穴を開けるのです。
「女性の社会参画を促進するために男性も育児を!」とか「少子化を食い止めるために男性も育児を!」とか、いくら大上段ことを言われても目の前の仕事の山の圧力にはかないません。
男性の無意識の中に、「家族時間」や「育児」の領域を増やしていくためには、他人から高尚な理念を説かれるよりも、少しでもいいから実際にやってみることです。
そうやって一人ひとりの無意識が少しずつ変化することで、いつの間にか社会全体が変わっていくのだと思います。
まずは3分間、あせらずに、じわりじわりと、です。