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家計の中に小遣いは必要なのか?

3つのモノサシで家計管理を始めている人にとって、小遣いは分類しにくい厄介なもの。でも、節約生活であるからこそ、大事にしたい存在の費目です。自由で息抜きのできる場所なのです。そして、家計と小遣いは別な存在であるべきもので、金額はいくらくらいが家計に負担が少ないのかなど、小遣いについて考えてみましょう。

横山 光昭

執筆者:横山 光昭

お金を貯める体質改善ノートガイド

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節約生活には小遣いは不要?

家計の中に小遣いは必要なのか?

小遣いは、家計の中では厄介ものかもしれませんが、自由に使える息抜きのお金として大切な存在です。いくらくらいが妥当な金額だと思いますか?

家計を切り詰めているご家庭では、よく「小遣いなんて必要ない」とおっしゃることがあります。果たして本当にそれでよいと、みなさん思うでしょうか。

実は「小遣いがなくてよい」という考えは大間違い。節約生活中だからこそ、小遣いの役割は大きいのです。節約生活の中で、自分の権限で自由にできる生き抜きのお金の存在は大きいものなのです。

節約に向け家族一致団結で取り組むのは非常に大切です。それぞれが自分の裁量で使えるお金もないと、息が詰まります。そうなると、前向きに協力しようという意識も薄れてしまいますよね。

小遣いは消費、浪費、投資のどれ?

小遣いについては、使い方によっては「浪費」や「投資」に含まれることもありますが、家計全体で捉えれば、「消費」のカテゴリーに入れて全く構いません。普段の生活をする上で、必要不可欠なお金の一種と捉え、何に使うかはあくまで個人の自由です。

相談者の中にも、お小遣いを「自己投資に使っているから投資に区分けしています」と言う人もいれば、「使い方を把握しておきたいから、お小遣いもしっかりと消費・浪費・投資を意識して記録しています」と言う人もいます。でも、精神的にゆとりを持って使えるお金と考えて、大まかに「お小遣い=消費」と決めてしまい、細かいことは気にしない存在としても良いと思います。

お小遣いはいくらが妥当?

毎年、サラリーマンの小遣いの平均が公表されたり、街頭アンケートの様子が放送されたりしますが、小遣いの額は他の家庭とそろえる必要はないし、毎月定額である必要もないと思います。給料の金額に変動があるのであれば、「小遣いは出来高制」というのもありです。

小遣いの存在は重要ですが、家計には負担となる費目であるので、金額の決め方は慎重になりたいもの。そこで小遣いの金額を考える目安の一つとして、夫婦合わせた収入の7%から10%割程度を夫婦の小遣い予算としてみましょう。この程度だと無理がないと思います。夫婦同額でもいいですが、夫のほうが多めに予算するというケースが多いようです。

他、ボーナスからは20%、臨時収入は50%など、収入に対しての小遣いのルールを作るのも良いですね。一生懸命働いて、収入が増えているのは明らかなのに、働く本人には何の報いもないのは少しかわいそうですよね。
今後の頑張りの糧になるように、労働に伴う賃金をベースに金額を決めるのは、小遣いの良い決め方になると思います。

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